幹事クリタのコーカイ日誌2008

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3月25日 ● 追い出し演奏会に見た青春。

 息子の高校の合唱部の定期演奏会が昨晩ありました。3月末に開催されるのは3年生を追い出す(送り出す)意味もあります。息子と一緒に高校の学校説明会を聞きにいったのはついこの間のような気がしていますが、本当に子どもの時間の流れは速いです。大人は3年やそこらじゃ全然進歩も変化もしていないんですけどね。

 昨年も書いたように、まだ創部間もない合唱部の割には熱心な先生の指導で、飛躍的に成り上がった合唱部だけに、定期演奏会もかなり力の入ったものです。しかも息子の学年から共学になったために、女子部員が急増。以前は20数名の男声コーラスだったのが、今では70名の混声になり迫力も増していました。

 ただ去年は全国大会に出場したのに、息子の代はそれを惜しいところで逃してしまったので、そういう意味での盛り上がりはいまひとつ。またそれを繰り返し言われるので、3年生としては随分と辛い立場だったみたいです。最後に3年生男子8人女子7人がステージの前に並んで、先生から温かい言葉をもらったのですが、息子はこの時点でひとり泣いているので目立つこと。女子生徒だってぐっと堪えているんだから、男の子が泣くなよと思って見ていました。

 まあ確かに辛かった3年間だったろうとは思います。先輩たちに常に比べられてダメだダメだと言われ、どんなに頑張ってもちっとも上達しない、挙げ句に結果も残せなかったというのですから。泣きたくなる気持ちもわかります。また先輩に比べられてダメ出しされる男子も辛いけど、先輩がいない第1期生として苦労した女子の話も泣かせました。先生も含めた男たちから邪魔者扱いされながら耐えて続けた3年間。今やすっかり女性天下になっているとは言え、そこまで後輩たちを育てた1期生の辛さ苦しさも大変なものだったことでしょう。

 いずれにしても脇目もふらず合唱一筋の彼らの高校生活は、きっと思い出深い3年間だったろうとは思います。それもまた青春だよなぁと、青春が遠い過去の話になってしまったオジサンはしみじみ高校生たちの青春を眺めていました。