先週金曜日、Ｓ井くんがコンビニで雑誌を立ち読みしていた時のこと。ふと目をやった広告に「勃動力」の文字が躍っていました。ぎょっとしたＳ井くんは、翌週早速僕のところにやってきました。「クリタさん、Ｍっちゃんが使っている勃動力の広告を雑誌で見ましたよ！」。

　それは大ニュースだと、二人でコンビニに走ります。Ｓ井くんの証言によるとＡ芸能か週刊Ｊ話のどちらかだったとのこと。会社の隣のコンビニではＡ芸能にはそれらしい広告はなかったので、多分コンビニに置いてなかった週刊Ｊ話に違いないと、僕は改めて近くの書店まで出向きました。

　目を血走らせながら本屋で週刊Ｊ話を読む中年オヤジ。明らかにその時の僕の姿は情けないエロオヤジでしたが、そんなことはこの際言ってられません。グラビアのヌードが終わったところ、目次の対抗面にその広告はありました（↓写真参照）。

　広告に掲載されている商品とＭっちゃんが持っている商品とは微妙に名前やデザインが違いますが、内容は同一と言ってもいいでしょう。びっしりと広告面いっぱいに踊る男心をくすぐるコピー。豊富な情報量。そこに書いてある内容は、本当にこれまでにＭっちゃんから聞いていたこととほぼ同じです。飲んでから小一時間で効いてくることも、心も体も10代のように新鮮な興奮に包まれるということも、数時間でその効果が消えてすっきりすることも。

　そして、ＡＶ男優も使っているとか、76歳の爺様も愛用して行き着けのソープ嬢にも好評だとか、コピーライターの力量を示す楽しい体験談のコラムもなかなか渋い味わいです。僕は早速週刊Ｊ話を購入しました。生まれて初めての経験です。

　そして昨日。会社にようやく顔を出したＭっちゃんを捕まえて、早速この広告を見せました。「おおっ、すごいなぁ。うん、この広告に書いてある通りだよ、ほら、ちゃんと僕の言っていたことは嘘じゃなかったでしょ？」とＭっちゃんも大満足です。「それにしてもＪ話かぁ。Ｓ井くん、そんな雑誌を読むような人間だったんだ。その方がびっくりだよ」だって。いや、何があってもＭっちゃんの方が「びっくり」人間なのには変わりませんけどね。

　Ｍっちゃんをさらに満足させたのは、その広告に掲載されている勃動力のお値段。一瓶8500円。Ｍっちゃんの購入価格は5000円ですから、かなりお得だったのです。週刊Ｊ話とは言え、広告も出るような「ちゃんとした」薬だったことと、格安料金で購入できたということで、Ｍっちゃんの満足感も増したようです。まだ18粒くらい残っているんだから、どんどん使用して欲しいと願っています。人体実験だよなぁ、という僕の密かな思いは変わらないので。