土曜日にまたもや雪。テニスもできず仕方なく家にいてテレビを見てゴロゴロと過ごしてしまいましたが、お陰で普段は見られない番組を見ることができました。夕方６時からの『ミュージックフェア』もそのひとつ。この時間に枠移動してからはまず見ることがなかったのですが、久しぶりにゆっくり見ました。

　まだ鈴木杏樹が司会をしていることに驚いたのですが、それはともかくゲストが松任谷由実。我々の世代にとってユーミンは女王ですから、当然堪能しつつ見ていたのですが、番組中のトークでユーミンが「今年は機嫌の良い女になりたい」と語ったのはちょっと心に響きました。

　誰に対しても安定した精神状態で優しく明るく接する、元気をわけてあげられる、そんな女性こそ真に「大人の女」だと思う、というようなことをユーミンが言っていましたが、僕も本当にその通りだと思いました。

　気まぐれで猫のように気分が変わり、周りを振り回すような女を「小悪魔」とか「謎めいている」とか「魔性の女」とか言ってもてはやす傾向もありますが、それよりも常に気持ちが安定しいる方がはるかに精神力が必要です。精神的な成熟度合いを示す指標として常に「機嫌の良い女」であろうというユーミンの決意は、さすがに伊達にキャリアは積んでいないなと思いました。

　もっとも、僕自身は「小悪魔系」の女性を甘やかすのも嫌いではないので、みんながみんな「機嫌の良い女」であってもつまらないんですけどね。ああ、でも機嫌の波があるのならまだしも、いつも不機嫌というのは勘弁です。常に「機嫌の悪い女」。そりゃ誰からも相手にされないでしょうねぇ。