Ｍっちゃんが昨年末に仕入れて使う機会を窺っていた中国の秘薬「勃動力」（下の写真参照。正式名称は「三体牛鞭」で、サブネームが「勃動力」でした。それにしても牛のペニスが主成分だと説明書には書いてありましたが、それだけでそんなに効果があるとは信じられません。きっと怪しい成分が入っているに違いありません。警察に捕まらないといいのですが）。ついに一昨日、この武器を手にＭっちゃんが戦場に帰ってきました。

　最近はご無沙汰していた出会い系サイトに再び舞い戻ったＭっちゃんは30代半ばの主婦とランチデートに。新学期が始まって子どもからも解放された主婦は、自らも解放されたがっているということで、すでにメールの段階で「ＯＫ同然」だったとか。会ってみたら「まあまあ」だと思ったＭっちゃんは、ランチ後トイレに駆け込み「勃動力」装填完了。あとは小一時間後に効いてくるのを待つばかりです。

　しかし、何と言うことでしょう。Ｍっちゃんのアウディに乗り込み「じゃあ行こうか」とＭっちゃんが言ったら、彼女は「わたしは最初に会った日はしないの。２回目以降に考えるわ」と言い放ったとか。もちろんやる気満々だったＭっちゃんは抗弁しますが、彼女は頑として拒否の構え。仕方なく彼女を名駅まで送って別れたそうです。まあ多分Ｍっちゃんが彼女の好みではなかったのでしょう。それは仕方ありません。

　ところが、彼女を降ろしてから俄にＭちゃんの中の「勃動力」が発動してしまいました。体はカッカと熱くなり、目は血走り、もう誰でもいいから襲いかかりたくなってしまったそうです。クルマの中で悶々としているＭっちゃん。今さら彼女を呼び戻すことも叶わず、道行く女性を睨み付けながら名古屋の街でクルマを走らせるＭっちゃん。怖いです。Ｍっちゃん曰く「レイプする男の気持ちがよくわかったよ」だって。横断歩道を歩く若いＯＬを轢いて、介抱するふりをしてレイプしそうです。危険過ぎます。

　そのままの状態で仕事の打ち合わせに向かったＭっちゃん。打ち合わせをしながら普段は全くセックスアピールを感じないデザイナーの女性にずっとムラムラしていたそうで、彼女が立ち上がって歩き去るたびに、そのヒップを血走った目で見ていたとか。さぞかし彼女も怖かったでしょうね。そんな中年男と打ち合わせしたくありません。

　数時間後。ようやく「勃動力」の効き目が切れたＭっちゃんは、とてもいま「フラット」な気分だそうです。「勃動力」は効き目が切れると、気持ちも体も全く冷静になってしまって、１０日間くらいはピクリとも動かないんだそうです。どんなにキレイでセクシーな女性がいても全部「スルー」だそうで。いわば、１０日分の性欲をかき集めて発動する薬なわけですね。寄せて上げるブラジャーと一緒でしょうか？

　だからこそ、Ｍっちゃんとしては一昨日の「空振り」が悔しくて仕方ないわけです。貴重な１０日分の性欲を返せ！と叫んでいました。バカです。しかし、Ｍっちゃんの手元にはまだまだ「勃動力」は残っています。改めてリベンジを誓うＭっちゃん。今年も楽しませてくれそうです。