毎週木曜日に放送中の『マンハッタン・ラブストーリー』。あまりに面白いので、このドラマのスタッフで以前に作られた『木更津キャッツアイ』のDVDをレンタルしてきて見ています。

　『木更津キャッツアイ』もクドカン脚本、磯山Pということで、『マンハッタン〜』と同じようなコメディ。キャストも森下愛子、酒井若菜、塚本高史などが共通して出演しています。

　ただ放送された当時は、僕はほとんどこのドラマを見ていませんでした。僕がドラマを見るための判断基準は一にキャスト、二に企画、三に時間枠、四に脚本という順番です。『木更津キャッツアイ』の場合は、主演が岡田准一、薬師丸ひろ子と聞いて、それだけですっかり見る気が失せてしまいました。見る目がないです。ちょうど『マンハッタン〜』の主役が松岡昌宏と聞いて「なんだかなぁ」と思ったのと一緒です。まあ今は松岡くんの頑張りを心から賞賛していますけどね。

　結局『木更津キャッツアイ』放送中は、途中から「面白いよ」という話を聞いたので、後半少し見たものの、最初から見ていないので感情移入もできずに中途半端に終わってしまいました。で、そのまま忘れていたのですが、『マンハッタン〜』を見たのと、『木更津キャッツアイ　日本シリーズ』という映画まで作られたことで、これは改めて最初からきちんと見ておきたい、と思ったわけです。

　改めて見てみると、本当に面白いドラマですね。大きなストーリーもよくできていますが、さらに細かいところでいろいろ遊んでいて、しかもギュウギュウと詰め込まれ過ぎていない、間の抜けたような空気感、そのあたりの作りの絶妙さがクドカンワールドと言うべきなのでしょうね。

　それにしても便利な時代になったものです。見逃した連続ドラマがこれほど簡単に見られるなんて。昔は再放送されても夕方4時からとかで、しかもビデオすらなかった時代には学校から飛んで帰ってこなくてはいけませんでした。今じゃお手軽にDVD。

　その割には来週フジテレビ系で『北の国から』を五夜連続で再放送するらしいですけどね。みんな見たかったらDVDで見ろよ、と思うのですが、これはひとつのイベントとしてフジテレビが仕掛けていますから、またぞろ『北の国から』のミニブームが起きるのでしょうか？もういいって感じもしますけど。