CALLIN’ THE BLUES (PRESTIGE)

TINY GRIMES (1958/7/18)

CALLIN' THE BLUES


【パーソネル】

J.C.HIGGINBOTHAM (tb) EDDIE "LOCKJAW" DAVIS (ts) TINY GRIMES (g)
RAY BRYANT (p) WENDELL MARSHALL (b) OSIE JOHNSON (ds)
【収録曲】

(01-02) CALLIN' THE BLUES / BLUE TINY
(03-04) GRIMES' TIMES / AIR MAIL SPECIAL

【解説】 ( 2011年11月13日更新 / 連載 1,006回 )

 隆の里がお亡くなりになりましたなぁ。そのニュースを聞いて愕然としました。まだお若いですよねー。 若乃花ほどお若くは無かったと思うんですが、年寄株を持っているわりには、まだぜんぜん年寄では無かったような。 死因は何なんすかね? スイーツの食い過ぎが祟って、糖尿病になっちゃったとか? だとすれば、医学的にはまったく何の根拠もないんですが、何となく納得。 好きな物を食って死んだんなら、本人としても本望かも知れません。 とまあそれはそうと、弟子に対する暴行疑惑がどうのこうのと書かれていたのはちょっと意外でしたな。 おっとりとした温厚なキャラだとばかり思っていたんですが、裏ではそんなことをしていたんですな、あのオッサン。

 とまあ、そんな風に思ったりしていたんですが、翌日になって自分の間違いに気付きました。 アンタそれ、大乃国やんっ! いやあ、すっかり勘違いしてました。てっきり、スイーツ親方がお亡くなりになったのかと。 隆の里なら、ま、順当っすかね? といっても満59歳ということなので十分にお若いんですが、ちなみに大乃国クンも部下への暴行事件を起こしていたんですな。スリッパでたたかれて顔や首に全治10日の怪我とか何とか。どんな丈夫なスリッパや! そう思わずにはいられませんが、今年は色んな人が突然お亡くなりになる事例が多いような気がします。西岡武夫参院議長とか。半魚人っぽいルックスが結構タイプだっただけに残念でなりませんが、あとはえーと、スティーブ・ジョブズとか。健康上の理由でCEOを辞任したと思ったら、あっという間でしたなぁ。 とまあそんなこんなで、今日は偉大なジョブズ君の功績を偲んで、スマートフォンの話でも書いてみようかと、そのように思っている次第であります。

 スマートフォンの元祖と言えば “iPhone” だよね。 そんな風に思っている人がいるかも知れませんが、答えは、ノォ〜〜〜〜。 そうではないっ! ( ← 「天才クイズ」 のハカセ風に。)  世界的にはどうなんだかよく知りませんが、少なくとも日本では “W-ZERO3” が元祖という事になるのではなかろうかと。 どういうものなのかと言うと、電話も出来るザウルスの劣化版。 そういった感じなんですが、色々な意味で使いにくい機種でありましたな。 が、スライド式キーボードの使い勝手の良さは今から思えば神レベルでありまして、未だにアレを凌駕するブツには出会えてなかったりするんですよね。 モノ書き御用達モバイルとしては最強の類だと思うんですが、さすがにコレを人前で使うのは恥ずかしくなってきました。 こうなったらもう、新しいスマホを買ってやるぅ! …という話はですね、以前、 ここ に書いたんですが、期待の星だった “IS01” は木工用ボンド作戦が超裏目に出て、僕の中では既に 「無かったこと」 に。 で、結局のところ T-01B という機種に落ち着いたんですが、キーボードの使い勝手は正直なところ、今ひとつかと。 ま、打って打てないことは無いんですが、出来ることならあまり長文は打ちたくないレベル。 なかなかコレといった機器に出会えずにいるんですが、こうなったらもう、新しいスマホを買ってやるぅ!

 ということで、新しいAndroidスマートフォンを買いました。 Android は “html” のタグ挿入に使えるアプリが見つからなかったので、 “IS01” の段階で見切りを付けたんですが、そのこと自体も僕の中では 「無かったこと」 になっているので、新たな気持ちで再出発。 さ、頑張りましょう。 というか、 WILLCOM から こんなの が出たんですよね。 PHS回線を使う音声通話専用の端末+ソフトバンク回線を使うスマートフォン ( ←音声通話は不可) をセットで販売って、抱き合わせ商法、ここに極まれり! そう思わずにはいられませんが、スマートフォンって、電話機としてはめっちゃ使いにくいのが難点だったりするので、これはひとつのナイス・アイデアだったりしますよね。まとめて不人気機種の在庫処分だって出来ちゃうしー。 正直、Andriod端末にあまり多くの物を期待しているワケではないんですが、2年縛りの機種変更なら実質0円ということなので、ネタ半分に申し込んでみることにしました。 で、届きました。 “X-PLATE” は小さくて持ち運びに便利で、こういうシンプルな電話機というのも悪くないですよね。 基本、電話とメールくらいしか機能がないんですが、それ以外の分野はスマホに任せることにして。 で、何でもいいけどこれ、 “えっくす・ぷれーと” じゃなかったんですなー。 アルファベットの “ X (えっくす)” に見えるかも知れないけど、実はこれ、 “ ] (ローマ数字の10)” なんだぜ。 ということで “てん・ぷれーと” と読むんだそうで。 いやあ、「 “えっくすぷれーと” 、ゲットしたぜぇ♪」 とか人に言わなくて、本当によかったっす。 というか、こういう 「わざと間違えやすい名前を付けて、もし間違えた奴がいたら思い切り馬鹿にしてやるんだぜ商法」 というのは、どこか間違っているような気がするんですが、 Yahoo!知恵袋 の下のほうにも、めっちゃ恥ずかしい 「補足」 があったりするし。 これはもう、セイコーインスツルを名誉棄損で訴えてもいいレベルではないかと思うんですが、もうちょっとで僕も大恥をかくところだったしー。

 で、一方、オマケに付いてきた “DELL STREAK” なんですが、これが意外と使える奴でありました。 ハードキーボード付きではないので、原稿書き機器としては最初からまったく何の期待もしていないんですが、ビューアとしては思ってた以上に使えます。 5インチという画面サイズが大き過ぎず、小さ過ぎずで、絶妙です。 “T-01B” の画面は4.1インチなんですが、わずか 0.9インチの差とは思えないくらい、Webを見るのも“2ちゃんねる” を見るのも快適です。 この前のオフ会の時、あいすまんじゅうちゃんに 「最近、2ちゃんネタが大杉。」 とか言われてしまったので、詳しい閲覧状況に関しては自粛しておきますが、あと、デフォルトで ebiReader が入っているのも嬉しい限り。 このソフトは “T-01B” にもプレインストールされていたんですが、小さな画面ではまともに見れたものじゃなかったんですよね。 でも “STREAK” なら大丈夫。 細かい字の小説とかは無理なんですが、漫画なら十分に実用に耐えるレベルではなかろうかと。 無論、もっと画面がデカければ更に読みやすくなるに違いありませんが、手軽に持ち運べる大きさのとバランスという点で言えば、5インチというのはベスト・チョイスだと思います。 けっこう気に入っちゃったぜ、 “STREAK” 。 これからは君のこと、親しみを込めて “ストリーくん” って呼ぶぜ!

 で、こうなってくると、他のフォーマットの電子書籍も読みたくなってくるのが人情なんですが、幸い Andriod は自炊用のビューアは豊富だったりしますからね。 本を画像化して “ZIP” で固めてやれば大丈夫なんですが、僕は既にその技術を会得しているので、何の心配もいりません。 詳しくは ここ を見て貰うとして、そう、Sony の“Reader”。 僕にはそんな器具もありました。 いや、別に 「なかったこと」 になっているわけではなく、ちゃんと現役で活躍しているんですが、ファームアップで “.book形式” にも対応するようになって、もはや怖いもの無し。 ただ唯一、暗いところがちょっと怖かったりするんですが、灯りがないと読めませんからね、アレ。 その弱点を解消するため、 ライト付きブックカバー というのが出ているんですけどね。 これはこれでなかなか便利だったりするんですが、こんなチョウチンアンコウみたいなのを人前で堂々と使えるほど、僕は厚顔無恥ではありません。 睾丸をムチで叩いて、あ〜ん♪ …とか、そんな恥ずかしいこと、とても人前では言えなかったりするしー。 これから、暗いところではストリーくんを使おう。 そう心に誓った次第でありますが、その為には、もっとコンテンツを充実させなければなりませんなー。

 とまあそんなことで、今回、初めて DMM.com というところで電子書籍を頼んでみることにしました。 少年コミックス特集に 「さよなら絶望先生」 が出ていたので試しに買ってみたんですが、いや、面白いですなー、これ。 まだ最初のほうだけチラっと見ただけなんですが、今後の絶望先生には希望が持てそうです。 ただこれ “dmmb形式” という特殊なファイルで、専用ソフトをインストールしたパソコンでしか閲覧出来ないのが残念なところ。 何とかスマートフォンでも読みたいところなんですが、そこで登場するのが (1) パソコンに表示 (2)その画面をスクリーンショットして画像化。 その手法でありますな。 たゆまぬ努力の研究の結果、僕はこの手法を半自動化することに成功しているので、地味に面倒な作業であるとは言え、ま、200ページ程度の本であれば何とか我慢できる範囲内だったりします。 ということで、画像化してみました。 スクリーンショットを取る段階まではサクサクだったんですが、重複画像を抹消する段階になって、んー? どういうわけだか、全ページがまったく同じバイト数になっちゃってます。 スクショ、失敗したか? …と思って、画像をチェックしてみると、 なんだこりゃー ? 調べてみるとどうやら “cypherguard” というのが掛かっているみたいなんですが、僕みたいな悪事を働く不逞の輩が後を絶たなかったのか、敵は守りを固めてきたみたいなんですよね。 パソコンで表示出来るヤツなら何でもスクショで画像化出来ると思っていたら、こんなハイテク技術で対抗してくるとは思いもよりませんでした。 ここはもう、潔く負けを認めるしかありませんな。 正直、すまんかったっす。。。

 …と、恭順する振りをして相手を油断させておいて、裏でこっそり “cypherguard” 破りを秘策を探ってみました。 その結果、すごくあっさり、 このソフト を発見ー。 えー、何これ? 能書きを見る限り、今まで僕が地道にやってた作業を全自動でやってくれる(…ような気がする)、神ソフトじゃーん♪ イ○ターナルという会社の製品なんですが、ストリーミング動画を保存するヤツとか、著作権的に見て限りなく黒に近い “グレーゾーン金利” みたいなソフトばかり作っているところですよね。 ここならきっと大丈夫。 この手の悪事には精通しているに違いないので、間違いのない製品に仕上がっているに違いありません。 で、いくらするのかと思ったら、プレミアム版が 12,980円。高っ! 通常版のほうでも 7,980円。 これでも十分に高っ! 人の足元を見て、つけ上がっているとしか思えないんですが、逆にこの価格設定がホンモノの証 (あかし) であると言えそうな気もします。 ということで、買ってみました。 さすがにプレミアムには手が出なかったので通常版のほうにしておいたんですが、で、早速 “XMDFファイル” を “ブンコビューア” で開いて、コミスケくんを動作させてみると、おおっ♪ 続いて “.bookファイル” を “T-Time” で開いて、コミスケくんを動作させてみると、おおっ♪ マジに3ステップで PDFファイルまで持っていけちゃうんですなー。 凄ぇ! 今までポチポチと手動操作でページをめくりながら、この操作をぜんぶ自動でやってくれるソフトがあればいいのに。 そんなふうに思っていたんですが、イ○ターナルくん、やってくれましたなぁ♪ 若干、後ろめたいような気がしないでもないんですが、正規にお金を出して買った電子書籍を個人的な楽しみのために超法規的な措置で複製しただけなので、著作権的にも問題はないっすよね? さすがに真っ白とまでは言い切れませんが、尿漏れでちょっぴり黄ばんじゃったパンツ程度の清潔度は確保されているものと思われ、もしこれが駄目だというのなら、こんな不法ソフトを作ってしまったイ○ターナルを訴えて下さいね。僕は知りません。

 ということで、続いては “dmmb形式” です。 “XMDF” と “.book” は今までも手動で画像化出来ていたので、作業が随分とラクになったとは言え、それが本来の目的ではありません。 “cypherguard” を打ち破ってこそのコミスケやろ? そう思わずにはいられませんが、 「DMM 電子書籍 スクリーンショット」 でググったら出てきたのがこのソフトなので、ぬかりはありません。 ということで、専用ソフトで 「さよなら絶望先生」 を表示させた状態で、とっても頼りになるコミスケくんを起動させてみました。 すると・・・、 何じゃこりゃ ? 既に “cypherguard破りガード” 、開発されているじゃん!! コミスケ、敗れたり。。。 いやあ、 「絶望先生」 で、ここまで絶望感を味わされるとは思ってもみませんでした。 これはもう、素直に負けを認めるしかありませんな。 2度も刃向おうとしたりして、本当に申し訳なかった。 その気持ちに偽りはないんですが、とは言うものの、どうにかして何とかしたい。 その思いはどうしても捨て去ることが出来ません。 “DMM.com” 如きに負けるなんて、なんか悔しいですよね。 あのイ○ターナルさえ跳ね返された壁を突破するのは、相当な困難が伴うことを覚悟するしかありませんが、人間、追い詰められると、思いもよらない能力を発揮するものなんですな。 僕は遂に “cypherguard破りガード破り” の秘策を編み出すことに成功しました。 この場でその方法を公開したりすると、相手はそれに対抗する手段を必死になって考えてくるに違いありませんが、いいでしょう。受けて立ちましょう。 ここで変に出し渋りしたりすると、腹案があるとか言って、実は何の策も考えてないんじゃないか? そんな誤解を受けかねませんからね。 ということで、まずはその成果の程を披露させて頂きます。

  『さよなら絶望先生』 画像化成功の紛れもない証拠画像 ( ← Click Here!! )

 パソコンの画面をデジカメで撮ればよかったんだねっ♪ とまあそんなことで、おしまい。

 ということで、今日からギター編です。あまり気は進みませんな。地味ですからね、ジャズ・ギター。 何だか田舎臭かったりするところもアーバンで都会派の僕としては受け入れ難い要素だったりするんですが、とまあそんなことで、今日はタイニー・グライムスです。 誰? …と聞かれても、僕にもよく分からなかったりするんですが、調べてみたらどうやら、4弦ギターを弾くオッサンのようです。立派ですなー。 僕の知ってる配管職人に一元さんという人がいるんですが、4弦となると、一元さんの4倍は偉いということになりますよね。 が、よく考えたら普通のギターは5弦なので、普通のギターを弾く人の80%程度しか偉くないという事も言えるわけなんですが、今日はそんなタイニーくんの 『コーリン・ザ・ブルース』 という1枚を紹介したいと思います。 ジャケットからして、古臭くてダサそうな雰囲気がプンプンと漂っているんですが、 タイニーくんともう一人、J.C.HIGGINBOTHAMという人の名前がわりと大きく書かれておりますので、恐らくこのヒギンなんとか君も大々的にフィーチャーされているものと思われます。 何をする人なのかと思ったら、どうやらトロンボーンを吹く人みたいなんですが、日本人的にはさほど前面には押し出されていない、その他のサイドマンのほうに注目が集まりそうですな。エディ・ロックジョウ・デイビスレイ・ブライアント。 この辺りが当たりではないか? そんな気がしたりもするんですが、とまあそんなことで、では1曲目から聞いてみることに致しましょう。

 まずはアルバム・タイトル曲の 「コーリン・ザ・ブルース」 。 8分42秒もあって、今後の展開に若干の不安が生じてしまうんですが、というかこれ、全部で4曲しか入っていないんですよね。 ま、要はプレスティッジお得意のブローイング・セッションの類ではないかと思われるんですが、ブロウ・ジョブ好きとしては大いに期待が持てますよね。 僕個人としてはブロウ系が風呂桶ほどにも好きではなかったりするので、懸念要素のほうが強かったりするんですが、で、演奏が始まった瞬間、愕然としてしまいました。 タイニー・グライムスくんのギター、ダサっ! ま、最初からお洒落なのを期待していたワケではないんですが、思った以上というか、思った以下というか、土着ムードが半端でありません。 カントリーというか、R&Bというか、とにかくまあ、アーバンで都会派の僕には、到底受け入れられない世界でありますな、こりゃ。 そこに絡んでくるテナーとトロンボーンも決して許容出来るものではないんですが、でもって、テーマに続いてギターのソロが登場します。 タイニー、タイに行って鯛を釣る。 そんな感じだったりするんですが、早くも投げやりでありますな、今日の僕の解説。 この先の展開が思いやられるところでありますが、でも大丈夫。 続いて登場するエディ・ロックジョウのソロはですね、まずまずです。 普通にアーシーなだけなので、まだ何とか我慢出来るレベルにとどまっております。 続く、ヒギンなんとか君のダサいにもほどがあるボントロ・ソロは個人的には許容の範囲を超えちゃっているんですが、次に出てくるレイ・ブライアントがすべてを帳消しにしてくれます。 女優はブサイクだし、体も貧相なんだけど、モザイクが超薄消しなので、とりあえず帳消し。 そんなAVを見た時のような満足感を与えてくれるんですが、いやあ、いいですなぁ、ブライアント。 で、終盤はギターとホーン陣との絡みで、ダサいなりにも大いに盛り上がって、 おしまい。

 ということで、次。 前曲と同じくタイニーくんのオリジナルで、 「ブルー・タイニー」 。 今度は11分34秒もあるんですな。 ブライアントの出番になるまで、ただひたすら耐えるしか無さそうなんですが、ブライアントと言えば野毛の 「パパジョン」 を思い出しますなー。 この前、さばオフ会の2次会で菅原クンに連れて行って貰ったんですよね。 10年ぶりくらいの再訪だったんですが、あの癖のあるオヤジが既にお亡くなりになったと知って、ショックでありました。 時にゃショック、ショック、泣きたいよ〜♪ 「トムとジェリー」 の主題歌をそのように間違って覚えていた奴がいたのをふと思い出しましたが、時にゃシクシク泣きたいよ〜♪ それが正解ですよね。 …とか思っていたら、違ってました。 「時にゃシャクだし、泣きたいよ」 が正解なんだそうで。 そうやったんかー! 今の今まで知りませんでした。人に言わなくてよかったと思わずにはいられませんが、で、 「パパジョン」 のほうはというと、今では息子がパパの遺志を引き継いで、立派に店を切り盛りしておりました。 菅原クンと、あいすまんじゅうちゃんと、サバくんとで、楽しい一時を過ごすことが出来たんですが、菅原クンがリクエストした弘田三枝子の 『MIKO IN NEW YORK』 に対して、マスターが掛けてくれたのが、 これ 。 誰もが 「人形の家」 だと信じて疑わなかったベタな曲って、あれ、シャンソンやったんかー! そんな発見があったりしたんですが、とまあそんなことで、ブライアントの思い出は以上です。 でもって、2曲目はおしまい。

 というワケにもいかないので、一応は簡単にレビューを書いておきますが、これはアレです。 いかにもブルーなタイニーであるな。 そういった感じのブルージーなブルースです。 アーシーなギターと小粋なピアノとの対比が堆肥的なテーマに続いて、ギターとピアノのソロが登場します。 ここまで、管楽器チームの出番は無し。 タイニーくんもそれなりに頑張っているとは思うんですが、個人的にはやっぱりブライアントのソロが白眉だと思うね。 僕の知り合いのハクビシンがそんなことを言っておりましたが、僕もまったくその通りだと思います。 いやあ、ジャコウネコ科のほ乳動物とは、いい友達になれそうですなぁ。 で、続いてはトロンボーンのソロっすか。 何とかというスタンダードの一節を引用したりして、なかなか寛いだ雰囲気だったりするんですが、何でもいいけど寛ぐという漢字、一発では変換出来ないんですが、ちなみに今日の後半はですね、 “T-01B” と bluetoothキーボードとの組み合わせで書いております。  こんな感じ 。 スタンドも付いていて、なかなか使い勝手がよかったりするんですが、ただ 「寛ぐ」 という漢字がすぐに出てくれなくて、寛 (ヒロシ) + “ぐ” 。 そのように入力しなければならないのが、ちょっぴり面倒です。 とまあそんなことで、その後、テナーのソロが出てきて、ギターと管楽器軍団との絡みがあって、おしまい。

 ということで、次。  「グライムス・タイムス」 。 この人、基本的に自分のオリジナルに凝ったタイトルを付ける気がなさそうなんですが、いや、グライムスとタイムスできっちり韻を踏んでいるので、十分に凝っていると言えますか。 ただ、曲のほうはというと、まったく凝ってはない、超シンプルなリフ物だったりするんですが、ま、アップ・テンポでそれなりの盛り上がりは期待出来そうな仕上がりではあるんですけど。 で、演奏のほうはというと、ま、敢えてレビューする程でもないかな? そんな気がしないでもないので、詳しく触れるのは割愛させて頂きますが、いかにもグライムスの時間であるな。 そういった感じで、彼のギターがフィーチャーされまくっております。 かなりノリノリで、聴いてるほうも思わずウキウキしちゃうんですが、とか言ってるうちに、ロックジョーの登場だじょー。 これまた何ともいい感じのブロウっぷりだったりして、で、続いてヒギングなんとか君のトロンボーンが登場。 よく考えたらヒギングなんとかよりも、普通にヒギングボザムと書いたほうが1文字少なくて済むので、今後はそうしようと思うんですが、それで読み方が合っているのかどうかは定かではないんですけど。 で、ブライアントの素晴らしくブルージーなソロがあって、テーマに戻って、おしまい。 品がなくて下品ではあるが、盛り上がっていたのはよかった。 そのように評価していいのではないかと思います。

 ということで、ラスト。 4曲くらいだと、最後まで飽きずにレビューを書くことが出来て何よりなんですが、最後を飾るには本作で唯一の歌物ナンバー、 『エア・メイル・スペシャル』 でありますか。  「航空便特別」 。 日本語にしてみたところで、何がどうということもないんですが、テーマの後、ギター → トロンボーン → テナー → ピアノの順で参加者各位の順調なソロが披露されて、ベース以外のメンバー全員が絡む4バースで大いに盛り上がって、でもって、今日のところは以上です。

【総合評価】

 最初は一体どうなることかと思いましたが、その後、持ち直しましたな。 基本、プレスティッジお得意のブローイング・セッションの類だという認識に間違いはなくて、この手のサウンドが苦手な人にとっては、ただ喧しいだけやんっ! そんな印象を持たれてしまうかも知れませんが、それもまた人生。 さ、耐えましょう。


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