良い診療ができるために患者様へのお願い

作成 たらお皮膚科

診察の際、自分が今一番困って いる事は何かを、最初に教えて下さい。また、全身の皮膚の病状をよく診せて下さい。症状がどの部位にあるか、どの部位にないかは、原因を知る上で大変重要です。いつもと変わった症状があれば、早めに受診して下さい

使用されている薬、市販の薬、化粧品、保湿剤、石けん、シャンプー、入浴剤、食事の内容など、なるべく詳しく医師に伝えて下さい。情報が多い程、原因が見つけ易くなります。特に、ステロイドプロトピック軟膏を使用したかどうかは、正確に教えて下さい。

慢性の病気なので、通院の度にどんどん良くなる事を期待しないほうが良いと思います。なにしろ、そんな好都合な薬は、ステロイドの他にはないからです。自分自身で、どうすれば良くなったか、また、なぜ悪くなったかを考える事が、大変重要です。

アトピー性皮膚炎ほど、個人差の大きい病気は他にあまりありません。他人が良かったからといっても、自分に合うとは限りません。新しい治療を始める時は医師と相談して下さい。

ひ どくなった時に自分の判断で転院せず、医師と相談して適切な治療を行える医療機関をさがしましょう。紹介状を持って転院して下さい。ただし、患者様自身が自分で治すという、強い意志がないと治りません。

きな病院やマスコミで有名な医師の治療が、必ずしも正しいとは考えないほうが良いと思います

ステロイドを使用されておられた方へのお願い

1)ステロイドを中止しただけでは、ほとんどの場合悪化します。勝手に中止しないで、中止する前に診察を受けてください。

2) 急に悪化した時は、細菌やウイルスの感染のことが多いので、早めに診察を受けてください。

3) ステロイドの副作用は、使用中よりも、むしろ、使用を中止した後から長年にわたり出ます。その理由は、皮膚が脆弱になる、つまり、かぶれを起こしやすく、また細菌感染やウイルス感染が起こりやすいためです。

4)HPでは紹介できないことが多いので、詳しいことを知るためにを読まれることをお勧めします。


5)必ず治すという強い意志があれば必ず治ります。決してあきらめてはいけません。アトピー性皮膚炎は、自殺でもしないかぎり必ず治る病気です。

初診の患者様へのお願い

1)今までの病状と治療(薬など)について、簡潔に1枚の紙に書いて持参してください。特にステロイドを最後に使用した日を教えてください。

2)を読まれることをお勧めします。薬だけでは治りませんので、家庭での手当ての方法など、具体的な治し方のすべてを記載してあります。診察を受けられる際は、診察時間内にすべてを説明しきれませんので、ご協力をお願いします。

3)ステロイドプロトピックを使用されておられた方は、リバウンドが起こる可能性が高いので、頻回に診察を受けてください。ステロイドの副作用は中止したら消えるというものではなく、逆に中止すれば特に最初の3〜6ケ月の間は悪化する可能性が大きいという覚悟が必要です。中止する前に診察を受けてください。

4)入院治療が必要な場合は相談してください。