2000年11月



ようやく復活? ヤスノテイオーが約1年半ぶりの勝利!
 (11/4、東京8R・秋陽JS)


東京競馬場  11/4 ・ 8R  秋陽ジャンプステークス  芝 3300m

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着ヤスノテイオー60植野 貴也牡・63:40.1
2着11ヤマニンエスコート59白浜 雄造セ・53:40.52. 1/2
3着コバノスコッチ59山本 康志セ・53:41.4
4着ショウザンスカイ60嘉堂 信雄牡・53:42.4
5着サンデーパラダイス59西谷 誠牡・83:42.61. 1/2
6着ニコラスベル59三浦 堅治牡・73:44.6大差11
7着10テンファイター59田中 剛牡・63:44.6  クビ
8着コーリンサウザー57林 満明牡・43:44.7  1/2
9着メジロブロス61横山 義行セ・83:47.0大差
10着トウショウチェイス59成田 均牡・74:04.1大差
中止ビブラビブレ59大江原 隆牡・5落 馬10
単 (1) 520     複 (1) 250 (11) 330 (4) 810
枠 1−8  1580     馬 1−11  2530晴・稍重
ワ 1−11  980    1−4  2840    4−11  2990
(レース)
 コーリンサウザーが序盤からかなりのハイペースで飛ばす展開。それを追いかけるように競りかけたメジロブロスとの2頭でやり合う激しい先行争いを演じていた。 2周目に入り、メジロブロスが飛越で大きく躓いて後退し、さらに前半の無理がたたったコーリンサウザーが3角で一杯になるとヤスノテイオーが押し出されて先頭に立った。 さらにテンファイター、サンデーパラダイス、ヤマニンエスコートが差を詰めて直線に。早目先頭に立ち、最終障害の飛越後に突き離したヤスノテイオーがヤマニンエスコートらを抑えて久々の3勝目を挙げた。

(短 評)
【1着】 ヤスノテイオー
 4ヵ月ぶりの実戦だったが前がやり合う展開でうまく折り合いがつき、雑な飛越が目立つ他馬とは対照的に実に飛越がスムーズ。 前2頭のスピードが落ちたところで先頭に立ち、最後は後続の追撃を振り切る完勝だった。着差以上の強さを見せて次はいよいよ重賞制覇の期待がかかるものの、 中山大障害向きではないため、それは来年まで持ち越しとなりそうだ。
【2着】 ヤマニンエスコート
 去勢手術後ようやく力が発揮できるようになってきた。今回も中団から直線でなかなかの伸びを見せ2着に突っ込んできた。展開が向いたのもあるがオープンでも通用する力があるところは見せてくれた。 関西のレースよりも関東のレースの方が力を発揮できるようだ。
【3着】 コバノスコッチ
 後方から前崩れに乗じて一気に突っ込んで3着まで追い込んだ。休み明けとしては上々であるが、前崩れの展開待ちとなりそうだ。
【4着】 ショウザンスカイ
 こちらも前崩れの展開が味方し最後はなかなかの伸びを見せてくれた。馬体も戻り、徐々にではあるが復調気配を感じるレースぶりだった。
【5着】 サンデーパラダイス
 4角で先頭を射程圏に捕らえ直線に向いたところで抜け出す雰囲気はあったが、最終障害後は伸びを欠き5着。 前走同様、今回も展開は向いただけにちょっと物足りなかった。距離延長はあまり良くないみたい。
【7着】 テンファイター
 前2頭を追いかける積極的なレースをした分だけ最後は一杯に。スピードはあるだけにスタミナに課題を残した。
【8着】 コーリンサウザー
 やや暴走気味に序盤から飛ばした。飛越自体は悪くないが自身のペースが速すぎて3角あたりで一杯に。惨敗ではあるが、スピード感は十分だった。 レース慣れしてうまく息を入れられるようになれば、大きいところも狙えるかもしれない。
【9着】 メジロブロス
 ハイペースで飛ばすコーリンサウザーと競り合う形となり苦しい展開に。さらに向正面では大きくバランスを崩す飛越でそこからはずるずる後退。 長期休養明けであったことから、次走での一変を期待したいところだが。

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テイエムダイオーが3連勝で阪神JSに続く重賞連覇!!
 (11/11、京都10R・洛南JS)


京都競馬場  11/11 ・ 10R  第2回京都ハイジャンプ (J・G ll)  芝 3930m

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着テイエムダイオー60白浜 雄造牡・54:26.4
2着メイショウワカシオ60嘉堂 信雄牡・74:27.4
3着ロードアトラス62熊沢 重文セ・64:28.7
4着10マキシマムプレイズ60林 満明セ・64:28.9  3/4
5着ファンドリロバリー62出津 孝一牡・84:29.7
6着ヨイドレテンシ60岡富 俊一牡・74:30.6
7着スリータイクーン60今村 康成牡・74:30.7  1/210
8着ニホンピロエリート60北沢 伸也牡・54:31.7
9着ゴッドスピード63西谷 誠牡・74:34.3大差
10着イアラハリケーン60牧田 和弥牡・64:34.72. 1/2
単 (4) 740     複 (4) 160 (8) 140 (1) 110
枠 4−7  2150     馬 4−8  2080曇・良
ワ 4−8  450    1−4  250    1−8  210
(レース)
 序盤は大方の予想通りファンドリロバリーが先手を奪いマキシマムプレイズが2番手という展開。2周目の大障害コースで前から後ろまでの差が縮まり、キーポイントとなる三段跳び障害(ビッグスワン)では各馬巧い飛越を見せていたが、 ここで内からマキシマムプレイズがきれいな飛越を見せて先頭に立った。正面の3つの障害を無難に飛越し3周目に入った1コーナーでは前の8頭が一団でスタミナ比べとなった。ペースが上がり勝負どころに突入、 前2頭は変わらずマキシマムプレイズとファンドリロバリーが粘っていたが内からメイショウワカシオが仕掛けて先頭を奪いに出た。それを見て外から上がっていったテイエムダイオーが3角で先頭に立ち、最終障害で2馬身ぐらいのリードを取って直線へ。 スタミナ十分のテイエムダイオーがこれまでどおり直線で伸びて差を広げると2番手のメイショウワカシオ以下を引き離し、ゴールのかなり前から白浜騎手が派手なガッツポーズを見せる余裕のゴールで3連勝を果たした。

(短 評)
【1着】 テイエムダイオー
 道中は4、5番手からのレース。飛越も無難でまったく問題なかった。特に初経験となる三段跳びも難なくクリアしたセンスの良さが光っていた。最後の伸び脚の良い馬だけに3周目の3角で先頭に立った時点でほぼ勝利が確定していた。 最終障害はちょっと低かったが、その後は全く他馬を問題としなかった。阪神JSは他馬の落馬などでの勝利でフロック視されがちだったが、重賞連覇で実力が本物であることを証明した。 飛越、スタミナともに不安はない馬で、今後もさらに活躍が期待できそうだ。
【2着】 メイショウワカシオ
 距離延長、斤量3.5kg減で行きっぷりの悪かった前走とは一変、前を見ながらの絶好位をキープ。勝負どころでは内から動いて行ったが、相手が一枚上だった。 前には抜けられたが、3着以降の馬には差をつけての入線で、春の重賞戦線で常に上位争いをしていた実力を見せ付けた形となった。こちらもスタミナは十分で、 叩き3走目となりそうな中山大障害ではさらに上積みが見込めそうだ。
【3着】 ロードアトラス
 なぜか勝負どころで置かれてしまい、直線では先行していた2頭を交わして3着に上がるまでに終わった。斤量、距離、コース、実績とどれを取っても減点材料がなかっただけに圧倒的な1番人気に推されていたが、 期待に応えられなかった。太め残りが残っていた影響か、反応がいつもよりも鈍かった。連勝は止まったが、着差ほど悲観するような内容ではないので、次走の大目標・中山大障害での巻き返しに期待したい。
【4着】 マキシマムプレイズ
 飛越が巧く押し出されて先頭に立つ場面もあり見せ場たっぷりだったが、勝負どころで一気に来られてしまい苦しくなった。最後はしぶとく粘っていたが、いつもどおり詰めが甘く、最後差されて4着になった。 重賞では上位には来るが決め手がない分だけ勝ちきれないのが・・・。
【5着】 ファンドリロバリー
 ちょっと飛越が外へ外へと斜飛傾向だったが、それほどまずいものではなかった。しかし三段跳びでも外へ行ってしまい、ここでマキシマムプレイズに交わされるなど終始単騎先頭とは行かなかった。 3周目の3角でメイショウワカシオ、テイエムダイオーに交わされ、最後はやや一杯になっていた。どちらかといえば不器用な馬で、普通の障害だけのコースの方が力が発揮されるだろう。
【6着】 ヨイドレテンシ
 終始最後方からレースを進め、最後はバテた馬を交わして6着まで押し上げた。もっと上がりのかかる展開にならないと厳しい。
【7着】 スリータイクーン
 最初の飛越は危なかったが、それ以外はまずまず巧かった。三段跳びでもきれいな飛越を見せていたが、勝負どころでモロに平地力の差が出てしまいついていけなくなった。
【8着】 ニホンピロエリート
 後方からついて行くのが精一杯だった。全く見せ場はなかった。
【9着】 ゴッドスピード
 道中は中団を進んでいたが、勝負どころからずるずる後退。デキが本物ではなかったのだろうか、いつもどおり休み明けは動けない。最後は完全に一杯となり惨敗した。 レース後騎手が下馬したとのことで心配される。
【10着】 イアラハリケーン
 序盤からまずまずついて回っていたが、3周目に入ると息切れ。距離に不安を残した一戦となった。

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マキハタコンコルド、5kg増の斤量を克服し連勝!!
 (11/18・東京5R オープン)


東京競馬場  11/18 ・ 5R  オープン  直線ダート 3300m

 馬 名斤量騎手タイム着差人気
1711マキハタコンコルド 63出 津3:39.31
244マチカネスサノオ  58☆白浜3:39.61. 3/43
3710エーピーランド   60田 口3:40.62
411シャドウクリーク  59山 本3:41.35
568テイエムラシアン  60 林 3:41.66
645ショウザンスカイ  60嘉 堂3:41.91. 3/47
757リマインドシルク  58古川寛3:42.21. 3/411
8812トキオエクセレント 59栗 原3:42.3  1/28
922ボンフェム     58今 井3:42.93. 1/210
1069メジロブロス    62横山義3:43.21. 3/44
1133ダイワデュール   57▲穂苅3:43.62. 1/2 13
1256ニコラスベル    59三 浦3:44.412
13813テンファイター   60田中剛3:45.03. 1/29
単 11 240円   複 11 160円  4 160円  10 180円
枠 4−7 350円(1)   馬 4−11 670円(1)晴・重
ワ 4−11 280円(1)   10−11 300円(2)   4−10 410円(3)
 前走の東京AJを快勝したマキハタコンコルドが実力を示した一戦となった。中団から徐々に進出し、直線入口で先頭に立つと、 内から差を詰めてきたマチカネスサノオを抑えて快勝。63kgという斤量を背負っての堂々の勝利、重賞ウイナーの貫禄を見せつけた。

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ゴッドスピード、障害界から引退

 昨年の最優秀障害馬で中山大障害など障害重賞を3勝のゴッドスピードが地方競馬へ移籍することが決まり、これにより障害界から引退することが決まった。同馬は平地でも重賞を2勝し、4歳クラシック戦線を戦ってきた実力馬。 通算成績は34戦11勝(うち障害19戦8勝)。
 障害3戦目で初勝利を挙げてからの5連勝が特に印象に残っているが、昨年の中山大障害でゴーカイを競り落として悲願のG l 制覇を成し遂げたレースぶりも強く印象に残っている。

ゴッドスピード → Photo
(H6生まれ、瀬戸口勉厩舎)


ケイティタイガー引退

 中山大障害(秋)、東京障害特別(春)の重賞を2勝、障害では41戦して落馬なしと抜群の飛越力でファンを魅了してきたケイティタイガーが引退することとなった。通算成績55戦6勝(うち障害41戦5勝)。 10歳目前の9歳12月の中山大障害(秋)で悲願の重賞初制覇を果たし、明けて10歳2月の東京障害特別(春)も連勝、ようやく花開いた瞬間だった。安定した成績を誇っていたが、ここ最近は年齢的な衰えも見えていた。

ケイティタイガー → Photo
(H1生まれ、吉岡八郎厩舎)


ブゼンキャンドル引退

 秋華賞馬ブゼンキャンドルがエリザベス女王杯を最後に引退することとなった。同馬は平地G l 制覇後に障害入りし、4戦して1勝を挙げた。 引退後は繁殖入りとなる。

ブゼンキャンドル → Photo
(H8生まれ、松田博資厩舎)



ランドパワー62kgも問題なし、4勝目!
 (11/25、京都5R・オープン)


京都競馬場  11/25 ・ 5R  オープン  直線ダート 3760m

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着ランドパワー62金折 知則牡・64:15.2 R
2着サンデーカイザー60熊沢 重文牡・84:15.2  ハナ
3着イブキマンパワー60林 満明牡・74:15.9
4着11ヤマニンエスコート59☆白浜雄造セ・54:16.21. 3/4
5着エイシンワンサイド60▲高田 潤牡・64:17.810
6着コバノスコッチ59山本 康志セ・84:18.7
7着ウイングハゼオー58西谷 誠牡・44:19.12. 1/2
8着タイエンブレム60北沢 伸也牡・64:20.0
9着メイショウグンシン60嘉堂 信雄牡・54:20.1  クビ
10着ネクストヒーロー59岡富 俊一牡・64:20.73. 1/211
11着10フジノセイガイハ61出津 孝一牡・74:21.12. 1/210
単 (5) 250     複 (5) 110 (1) 120 (8) 120
枠 1−5  540     馬 1−5  550曇・良
ワ 1−5  220    5−8  200    1−8  300
(レース)
 メイショウグンシンが未勝利戦同様ハナを奪っての積極的なレースを見せた。イブキマンパワーが2番手、サンデーカイザーが3番手という展開。人気の中心・ランドパワーは4、5番手を追走、レースは淡々と流れた。 3周目の向正面で徐々にサンデーカイザーが進出し、3角で先頭に立ちそのまま押し切りを図る絶好の展開であったが、直線でランドパワーが差を詰め、最後はわずかハナ差ではあるがきっちりと差し切り連勝を飾った。

(短 評)
【1着】 ランドパワー
 これまでは抑え切れずに押し出されるレースばかりだったが、今回は4、5番手に控えた。距離面を考慮されてのものであろうが、しっかりと折り合いもつき自在性のあるところを見せた。 最後はゴール前でハナ差交わしての辛勝だったが、斤量差を考えればこの差も致し方ないところか。これで5戦4勝、次こそは重賞か!?
【2着】 サンデーカイザー
 平地を使われて再入障。前を見ながらの絶好の3番手からレースを進め、3周目で前の馬の脚が鈍ったところで進出。最後は勝ちパターンだったが、相手が悪かったか。 使われるごとに障害にも慣れ、安定してきた。距離も大丈夫で、完成された平地力を武器に今後の活躍が期待される。
【3着】 イブキマンパワー
 2番手からうまく流れに乗ってレースをしていたが、最後は平地力の差が顕著に現れた結果となった。 しかし、2番手からのレースができたことで脚質の幅も出たことと距離延長が大丈夫であったことは収穫である。
【4着】 ヤマニンエスコート
 差は詰めているものの上がり時計が早く、展開がやや向かなかった。大崩れしているわけでもなく、最近の安定ぶりは評価できる。 前崩れの展開がベストである。
【5着】 エイシンワンサイド
 前走よりも行きっぷりは良かったが、勝負どころで差を詰めることができず。昨夏の3連勝の勢いは最近すっかり影を潜めてしまった。
【11着】 フジノセイガイハ
 久々で太い。しかも斤量の61kgも応えて惨敗。使われての変わり身に期待したい。



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