2000年12月



完全復活! ヤスノテイオーがオープン特別連勝!!
 (12/2、中山8R・イルミネーションJS)


中山競馬場  12/2 ・ 8R  イルミネーションジャンプステークス  芝外 3350m

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着ヤスノテイオー60植野 貴也牡・63:40.1
2着マキシマムプレイズ60林 満明セ・63:40.4  1/2
3着ゴーカイ63横山 義行牡・83:40.3
4着12トキオエクセレント60栗原 洋一セ・73:40.5
5着マチカネスサノオ60白浜 雄造牡・73:42.9  1/2
6着13ヨイドレテンシ60岡富 俊一牡・73:41.8  アタマ
7着チアズニューパワー60田中 剛牡・63:37.2  アタマ
8着ボンフェム58浜野谷憲尚牝・53:42.7  3/412
9着コバノスコッチ60山本 康志セ・83:41.71. 1/4
10着10ダイワデュール60穂苅 寿彦牡・53:38.91. 1/213
11着11テイトハンター60出津 孝一牡・63:42.03. 1/2
12着トキオワイルド56三浦 堅治牡・73:38.3  クビ10
13着ダイワチャールズ62成田 均牡・53:39.3大差11
単 (2) 930     複 (2) 250 (3) 210 (1) 130
枠 2−3  2250     馬 2−3  2190晴・良
ワ 2−3  660    1−2  500    1−3  420
(レース)
 同型不在でマキシマムプレイズが楽に先手を奪いレースを進めた。トキオエクセレントが2番手、チアズニューパワーが早目3番手、ヤスノテイオーは中団前、ゴーカイは中団よりやや後ろという位置取りとなった。 2周目に入り、2コーナーから外回りに出たあたりから全体的にややペースアップし、ヤスノテイオーが徐々に前との差を詰め上がっていき、連れてゴーカイも押し上げてきた。 直線入口で逃げるマキシマムプレイズに外からヤスノテイオーが並びかけ、最終障害後はゴーカイが伸びあぐねて前2頭のマッチレースとなった。ゴール前でヤスノテイオーがきっちりと捕らえてオープン特別連勝を飾った。

(短 評)
【1着】 ヤスノテイオー
 休み明けの前走を快勝し復活を印象づけていたが、決してコースがこの馬向きとは思えない中山コースでもオープン特別を快勝となれば、完全復活がなったといっても良いだろう。 飛越が安定しており、最後はいつも良い脚を使う。今回は上がりの速いレースとなったため早目進出が功を奏したようだ。中山大障害へ向かうのならば、距離だけがカギとなりそうだ。
【2着】 マキシマムプレイズ
 今回は強力な同型がいなかったおかげで楽に先手を奪えた。こうなれば苦しい展開続きながら重賞で入着を続けていた実力がモノを言う。マイペースの楽逃げで絶好の展開となり勝ちパターンに持ち込んだが、 最後は決め手で劣り、わずかの差で敗れた。詰めの甘さは相変わらずだが、強い相手に揉まれてきてしぶとさを存分に発揮できるようになった今ならば大崩れは考え辛い。中山大障害は距離以上に斤量に不安を抱えるため出走するかは不明。
【3着】 ゴーカイ
 ここ最近のレースぶり同様、前半はじっくり後方で待機するレースぶり。2周目の外回りに入り徐々に進出したが、先行馬有利の流れとなり展開が向かず3着に敗れた。斤量が3kg差あり、 さらにやや太め残りの馬体であったことを考えれば、前哨戦としては決して悲観するような内容ではない。ここを使われたことによって次は変わるはずで、G l 春秋連覇の可能性はかなり高いだろう。
【4着】 トキオエクセレント
 2番手から無理することなく追走。2周目の向正面でペースが上がっても頑張ってはいたが、4角で前2頭に抜け出されると直線では後続の追撃を抑えるのがやっと。 流れは向いていただけに、現状ではここまでが精一杯だろう。
【5着】 マチカネスサノオ
 序盤は最後方に構え、2周目の外回りに出てから進出。最後はなかなか良い脚で伸びてきてはいるが、上がりの速い前残りの展開ではこの馬には辛かった。前崩れの展開となれば前走のように台頭はあるがこの展開は苦しい。 ただ距離は大丈夫なタイプのようで、中山大障害に出てきても上位争いまで加わることは可能だろう。
【6着】 ヨイドレテンシ
 ペースが上がったところで追走に苦しんだが、最後はなかなかの伸びを見せていた。ここは明らかに距離不足で、距離延長でスタミナ勝負になる中山大障害こそが真価を試される場となりそうだ。 デキが戻りつつあり、馬場が悪化して時計がかかるレースになれば一気に台頭してもおかしくない。
【7着】 チアズニューパワー
 序盤ゆったりとしたペースだったこともあり、3番手の絶好位をキープしていたが外回りに出てペースが上がると追走に苦しんで後退、最後は7着まで順位を落とした。 デキ落ちかもしれないが、この馬は平均ペースで浮上する馬で、急なペースアップには対処できないズブさがありそうだ。中山大障害では、今回のような一気にペースの上がるようなレースとはならないだろうから、 一変も警戒しておいた方が良さそうだ。
【11着】 テイトハンター
 休み明けだが前々に付ける積極的なレースぶり。最後は完全に息切れしたが、デキが万全ではなかったようで、ここを叩かれての次走に一変の期待がかかる。
【12着】 トキオワイルド
 長期休養明けでやや太め残り。ズブさが目立つようになってきた近走から展開が向かなかったのは間違いないだろう。叩いて徐々に良くなるタイプで、本来のレースぶりができるようになるまではもう少し時間がかかりそうだ。 年明けの京都開催が狙い目か。

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エイシンビンセンス、無傷の2連勝!
 (12/9、阪神5R・オープン)


阪神競馬場  12/9 ・ 5R  オープン  直線ダート 3140m

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着12エイシンビンセンス60植野 貴也牡・73:30.7
2着13ヤマニンエスコート59☆白浜雄造セ・53:31.4
3着イブキマンパワー60林 満明牡・73:31.5  3/4
4着イアラハリケーン59牧田 和弥牡・63:32.13. 1/211
5着エイシンワンサイド60▲高田 潤牡・63:32.1  クビ
6着ブレイブハンター62北沢 伸也牡・73:32.6
7着14ショウザンスカイ60嘉堂 信雄牡・53:32.9
8着11サンデーパラダイス60西谷 誠牡・83:33.0  1/2
9着10シゲルトルマリン58三浦 堅治牡・43:33.0  アタマ
10着フジノセイガイハ61今村 康成牡・73:33.1  1/214
11着ビコーグッドマン59川合 達彦牡・53:34.413
12着ネクストヒーロー59岡富 俊一牡・63:34.912
13着ナムラプラズマ59出津 孝一牡・63:36.510
中止ノボビクトリー60横山 義行セ・5落 馬10
単 (12) 270     複 (12) 130 (13) 160 (9) 110
枠 7−8  640     馬 12−13  1040晴・良
ワ 12−13  350    9−12  200    9−13  300
(レース)
 休み明けのナムラプラズマが積極的に先手を奪い、昇級戦となるシゲルトルマリンが2番手という展開。イブキマンパワーは無理せず3番手から。エイシンビンセンスは中団の前に位置し、いつも後方待機のレースをしていたヤマニンエスコートがぴったりマークする展開となった。 レースが動いたのは順まわりの向正面。イブキマンパワーが前に並びかけ、エイシンビンセンスは外から差を詰める。最終障害後イブキマンパワーが先頭に立ち、そのまま押し切りを狙ったが、直線でエイシンビンセンスが外から伸び、これをあっさりと差し切り抜け出した。 最後追い込んだヤマニンエスコートはゴール前でなんとかイブキマンパワーを捕らえて2番手に上がるも前には届かなかった。

(短 評)
【1着】 エイシンビンセンス
 前走同様、直線で堂々と抜け出す強い競馬。飛越自体はまずまずで、ペースが上がってもついていけるだけのスピードも持っている。 最終障害後は平地重賞ウイナーの平地力で圧倒。先々楽しみなレースぶりだったが、このレースが引退レースになる可能性が高いと言うことで残念である。 まともなら重賞の1つや2つは間違いなく取れる力を持っていると感じていたのだが・・・。
【2着】 ヤマニンエスコート
 勝ち馬をマークする形。勝負どころで勝ち馬同様進出したが、最後は平地力の差が出た格好となった。後方一辺倒だけでなく、こういったレースができれば今後ももっとやれるだろう。 この秋に復帰して以降、実に安定したレースを続けているのは心強い。年齢的にもこれからが楽しみな一頭である。
【3着】 イブキマンパワー
 ハナに拘らなくてもレースができることを証明できた一戦だった。先に動いて早目先頭から押し切るという作戦は平地力で見劣る同馬にとっては仕方ないところ。 そのため詰めが甘くなってしまうが、しぶとさを生かせらる展開になればもっと際どいレースになるだろう。こういったレースができることから大崩れは考え辛い。
【4着】 イアラハリケーン
 叩き3走目と距離短縮がプラスに作用したようだ。休養前の実績からこれぐらい走っても不思議はない馬。デキが戻ってきたようで、そろそろ警戒が必要だ。
【5着】 エイシンワンサイド
 3連勝した時の力が完全に薄らいでいる。最後の伸びに切れがなく、入着までにとどまっている。夏馬?
【6着】 ブレイブハンター
 休み明けのせいか行き脚がつかず、後方からのレースとなった。最後はなかなかの伸びを見せていたが6着までだった。 叩かれた次走は期待できそうだ。
【7着】 ショウザンスカイ
 先行しても差しに徹しても入着前後のレースが続き、オープンを勝ったときの勢いが感じられない。
【8着】 サンデーパラダイス
 平地力上位のため人気になるが、オープンの速いペースでは道中ついていくだけでスタミナを消耗し、最後伸び切れない。ペース慣れが必要だ。
【9着】 シゲルトルマリン
 昇級戦だったが積極的なレースぶりで見せ場は作った。早めに後続に来られる苦しい展開で惨敗したが、マイペースで行けるようなら何とかなるかも。
【13着】 ナムラプラズマ
 休み明けということを考えれば最後完全に息切れしたことは仕方ないところか。しかし、未勝利戦を快勝したレースぶりから考えると昇級後の内容が物足りない。

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ランドパワー、重賞初挑戦で見事にG l 制覇!!

中山競馬場  12/23 ・ 10R  第123回中山大障害 (J・G l)  芝 4100m

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着ランドパワー63金折 知則牡・64:40.7
2着ゴーカイ63横山 義行牡・84:41.12. 1/2
3着15マキハタコンコルド63出津 孝一牡・64:43.2大差
4着ミナミノゴージャス63宗像 徹牡・64:43.51. 3/4
5着16メイショウワカシオ63嘉堂 信雄牡・74:43.6  3/4
6着10コバノスコッチ63山本 康志セ・84:44.23. 1/216
7着12エイシンワンサイド63大江原 隆牡・64:44.511
8着11チアズニューパワー63田中 剛牡・64:44.92. 1/2
9着13トキオワイルド63林 満明牡・74:46.214
10着フジノセイガイハ63今村 康成牡・74:46.41. 1/212
11着ファンドリロバリー63三浦 堅治牡・84:46.5  1/2
12着14ノボビクトリー63江田 勇亮セ・54:48.11015
13着リマインドシルク61浜野谷憲尚牝・84:50.2大差13
14着エーピーランド63田口大二郎牡・84:50.5
中止ヤスノテイオー63植野 貴也牡・6落 馬
中止ヨイドレテンシ63岡富 俊一牡・7落 馬10
単 (8) 1090     複 (8) 240 (7) 110 (15) 170
枠 4−4  890     馬 7−8  890晴・良
ワ 7−8  460    8−15  700    7−15  340
(レース)
 いきなりの障害でヨイドレテンシが落馬し、それに巻き込まれたヤスノテイオーも落馬するというアクシデントで幕を開けた。カラ馬の存在もあったが、序盤は飛越にばらつきのある馬が多いように感じた。 正面の生垣(2号障害)ではトキオワイルドがバランスを崩し、それで不利を受けたマキハタコンコルドが外へ振られるということもあり、スムーズなレースが行われてはいなかったように思う。しかし、タスキでの大竹柵障害は全馬スムーズな飛越を見せ、 大生垣障害でもバランスを少し崩した馬はいたが、全体的に問題はなかった。そして、淡々と流れていたレースが動いたのはこのあたりからだった。先頭を走っていたファンドリロバリーが外によれ、代わって2番手を追走していたランドパワーが先頭に立った。 竹柵障害後の最後のバンケットで人気各馬が前に殺到、内からメイショウワカシオ、外からミナミノゴージャスが進出し、ゴーカイも一気に押し上げてきていた。最終障害後に2番手に上がってきたゴーカイがランドパワーに並びかけ直線に向いたが、 直線入口でランドパワーが再び突き離し、ゴーカイを振り切ってそのまま1着でゴールした。最後は前2頭が抜け出し、3着以下とは差のついたレースとなった。

(短 評)
【1着】 ランドパワー
 スッと2番手につけてじっくりと構えた。飛越が巧く、特に大竹柵障害の飛越では高くて全くバランスの崩れない素晴らしい飛越を見せてくれた。残り1周で押し出されるように先頭に立ってマークされる形になったが、 最後は上がり38.5秒の脚を披露、スタミナが最後まで残っていることを存分に示して押し切る強い内容だった。重賞初挑戦で中山大障害制覇。これで6戦5勝、障害界にニューヒーローが現われたのは言うまでもない。 スピード、スタミナ、飛越とどれも一級品で、年齢的にも今後障害界を引っ張って行ってくれそうで、期待は大きい。
【2着】 ゴーカイ
 道中は中団を進み、勝負どころの最後のバンケットで先団に取り付いて最終障害で先頭に並びかけるレースぶりは昨年と同じ。しかし、並んでからの脚は相手が一枚上で、再び突き離されてしまった。 勝ち馬には完敗の格好となったが、春の中山GJに比べると完調とは言えない状態だっただけに勝負付けが済んだわけではない。来春の中山GJでのランドパワーとの再戦が今から楽しみである。
【3着】 マキハタコンコルド
 スタートから3つ目の生け垣障害でトキオワイルドがバランスを崩した影響を受けて外へ振られた不利が大きく、ここで後方まで下がってしまいリズムが崩れたのが痛かった。カラ馬にも絡まれ、最後はいつもの伸び脚がなかった。 不利が大きかっただけに前2頭との差がこの馬の実力と決めつけるのは早計である。
【4着】 ミナミノゴージャス
 間が開いた分、やや太め残りだったがレースでは見せ場十分。4角で外から上がってきた時はあわやと思わせた。最後は息切れして4着に終わったが、夏から急激に力をつけているのは感じられた。 昨年のリンデンバウムとダブって見えた。
【5着】 メイショウワカシオ
 3、4番手でレースを進め、内からロスなく立ち回っていたが最後は息切れ。中山の起伏のあるコースがちょっと合わなかったか。 春と違い勝ちに行った分の5着なので、着差以上の評価はできると思う。別のコースでの巻き返しはありそうだ。
【6着】 コバノスコッチ
 後方待機からバテた馬を交わして6着。春にこのコースで強敵相手に経験した強みが生かされた結果となった。
【7着】 エイシンワンサイド
 道中はなかなかいい手応えで進んでいるように見えたが、最後伸びず。強行軍のローテーションを考えれば頑張っている。
【8着】 チアズニューパワー
 飛越にばらつきが目立ち、スタミナの切れかかった大生け垣ぐらいから雑な飛越が多くなった。阪神JSでの落馬以降、なかなか本調子に戻らない。
【9着】 トキオワイルド
 序盤の飛越で大きく躓くなどレースぶりはやや粗削りだったが、前走よりは状態が上がっていた。最後はバテた馬を交わして何とか一桁着順を死守。重賞ウイナーの意地を見せた。
【10着】 フジノセイガイハ
 最後方から。バテた馬を交わしただけのレース内容。4頭交わせたのは経験馬の強み。
【11着】 ファンドリロバリー
 この距離で同型不在のため楽にハナへ。しかし、この馬のこのコースへの適性のなさは周知の通り。途中で息切れは仕方ない。
【12着】 ノボビクトリー
 後方から見せ場なし。現状ではこのメンバーで定量戦ではここまでが一杯か。
【13着】 リマインドシルク
 良い頃のデキにないのか、全く見せ場はなかった。距離が長すぎたか。
【14着】 エーピーランド
 余裕のあるローテーションで昨年以上を期待していたが、勝負どころで上がっていった昨年とは全く逆で、最後のバンケットで一杯になっていた。使い込んだ方がいいタイプなのかな?
【中止】 ヤスノテイオー
 ヨイドレテンシの落馬のアオリを受ける。スタート直後で馬群がバラける前ですぐ前を走っている馬が落馬してしまっては仕方のないところ。実力云々の問題ではなく、ただ運がなかっただけ。
【中止】 ヨイドレテンシ
 最初の障害を踏み切らずに飛んでしまい落馬。ダッシュが付いて飛越時は4、5番手ぐらいだっただけに、この馬が前々でレースができればもっとやれると踏んでいただけに残念であった。

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20世紀の締めはイブキマンパワー!!

阪神競馬場  12/24 ・ 9R  三木ホースランドパークジャンプステークス  芝 3900m

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着イブキマンパワー60林 満明牡・74:23.1
2着ヤマニンエスコート60大江原 隆セ・54:23.73. 1/2
3着タイエンブレム60熊沢 重文牡・64:24.5
4着ショウザンスカイ60嘉堂 信雄牡・54:26.3大差
5着シゲルトルマリン58三浦 堅治牡・44:26.810
6着12ビコーグッドマン59川合 達彦牡・54:27.01. 1/212
7着ケーワイスキー60宗像 徹セ・54:28.111
8着ウイングハゼオー58西谷 誠牡・44:28.73. 1/2
9着10ナムラプラズマ59出津 孝一牡・64:29.2
10着マンリーパースン60今村 康成牡・54:38.0大差
中止ワンダーファング59植野 貴也牡・5落 馬
中止11テイエムラシアン60大江原 隆牡・6落 馬
単 (9) 230     複 (9) 120 (1) 130 (4) 170
枠 1−7  430     馬 1−9  440晴・良
ワ 1−9  220    4−9  400    1−4  500
(レース)
 やや掛かり気味で飛ばすマンリーパースンが1頭だけ後続に差をつけてレースを進める。2番手は実質ハナに立っていたと同じような展開となったイブキマンパワー。あとは一団だった。 レースはこのまま進んでいったが、タスキ過ぎでやや勢いのなくなってきていたマンリーパースンが向正面の8号障害で躓いて後続に呑み込まれると、代わって先頭に立ったイブキマンパワーと一緒に差を詰めたタイエンブレムの2頭の競り合って抜け出す形となった。 しかし直線に入るとイブキマンパワーが振り切って先頭に躍り出し、最終障害で外から2番手に並びかけたヤマニンエスコートの追撃を振り切ってそのまま快勝、3勝目を挙げた。

(短 評)
【1着】 イブキマンパワー
 前走で3760mを経験していただけに、距離も問題はなかった。直線の芝と置き障害がプラスに作用し、詰めの甘さをカバーした。 ヤマニンエスコートにきっちりとリベンジを果たした。現状ではレースぶりなどからマキシマムプレイズとダブる印象がある。
【2着】 ヤマニンエスコート
 ここ近走は最後きっちりと伸びて上位に成績が安定してきており、今回は一つのカギだった直線の置き障害も問題なかった。 最後は一完歩ずつ前に差を詰めてきたが、わずかに届かなかった。前崩れの展開になれば勝ち切れるだろう。
【3着】 タイエンブレム
 勝ち馬と並走し、勝ちに行くレースをしたが最後は突き離されて、さらに2着馬に交わされるレースぶりだった。しかし積極的なレースぶりが光り、 こういったレースを続けていけば、いずれは勝利に結びつくであろう。
【4着】 ショウザンスカイ
 距離がやや長かったか、最後は伸びきれず。今春の好調時のレースぶりに徐々に近づきつつあり、復調気配は感じた。
【5着】 シゲルトルマリン
 ややダッシュが付かなかったこともあり後方から。最後まできっちりと伸びて入着。違う一面が見られたことで、 この馬の可能性は広がった。経験を積んでいけばもっと良くなるはず。
【6着】 ビコーグッドマン
 徐々に良くなっているようで、最後の伸びはまずまずだった。しかし、オープンでは実力的に勝ち切るまではどうか。
【8着】 ウイングハゼオー
 この距離は長いようで、最後は一杯に。距離短縮で巻き返しを。
【10着】 マンリーパースン
 掛かってしまい、やや暴走気味。これで未勝利では押し切れたが、この距離では最後まで息は持たない。 飛越が雑になって、バテてきているのが見て分かるほどだった。距離短縮と折り合い次第で巻き返しは十分可能であろう。
【中止】 ワンダーファング
 テイエムラシアンのアオリを受けて落馬。しかもその際に左上腕骨々折を発症して予後不良に。平地重賞馬だけにまだまだ活躍が見込めただけに残念である。 ご冥福を祈ります。

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