幹事クリタのコーカイ日誌2018

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12月31日 ● レコ大は変わらなかった。

 今年のレコード大賞は乃木坂46「シンクロニシティ」でした。これで昨年に続き乃木坂46は連覇。そして本命視されていたDA PUMP「U.S.A」は残念ながら落選してしまいました。僕が今月初めについにレコ大も外国カバー曲に大賞を与えるのかと書きましたが(こちら)、不文律を崩すことはなかったわけです。

 今年のノミネート曲の中で世間一般への浸透度を考えたら大賞は「U.S.A」以外にありません。次は乃木坂46か欅坂46だとも書きましたが、欅坂は絶対的センターの平手友梨奈の不在で消えたなぁと思ったので、乃木坂との一騎打ちだろうと考えていました。これまでの慣習を守るのか、新しいレコ大を作るのかの2択でしたが、結局何も変わることはありませんでした。

 カバー曲がイヤなら、そうはっきり明記してノミネートもしなければ良いのにと思います。ルール化されていない慣習が「暗黙の了解」で通じる時代ではありません。何よりイメージが悪いレコ大が「変わった」ことをアピールする絶好のチャンスを逃してしまったなと感じました。大きなチャンスだったのに惜しいことをしたと思います。

 大賞こそ逃しましたが、DA PUMPの、そしてISSAの努力は大いに称えられるべきでしょう。デビュー時にはジャニーズ事務所の圧力のせいで主要音楽番組に呼んでもらえなかったわけですし、その後の長い雌伏の時を耐えて、メンバーを自分以外は総とっかえして、ついにレコ大にノミネートされ紅白出場にまでたどり着きました。そして未だにデビュー当時のキーで昔の曲を歌い踊れるのですから、その陰にはどれだけの努力があったのかと思います。

 ついでに乃木坂46ですが、「シンクロニシティ」は初期のセンターだった生駒里奈のラストシングルです。本来なら卒業曲としてセンターに立つべきところでしたが、生駒はやめる人間だからとセンターを辞退したそうです。そのお陰でセンター不在を感じさせることなく大賞受賞曲として堂々と披露できたのですから、生駒のファインプレーと言って良いでしょう。

 連覇と言っても今年は「U.S.A」が本来なら受賞すべき中でのことなので批判を浴びてしまうのは仕方ありませんが、それは審査員に対して言うべきことであって乃木坂のせいではありません。西野七瀬が卒業する中、いよいよ乃木坂もAKBの後を追うようにパワーが落ちていくだろうと予想されるので、今年取っておいて良かったかもと思います。


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