幹事クリタのコーカイ日誌2018

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12月27日 ● 極私的ドラマアカデミー賞2018。

 毎年恒例(昨年はこちら)の極私的ドラマアカデミー賞ですが、今年はどうしようか迷っていました、と言うのも、本当に今年はドラマを見ていないので。見始めても最後まで見てないし、見逃したドラマも多いし、どうこう言うにはあまりにも候補作が少ないのですが、せっかく恒例として毎年続けてきましたので、今年のメモ代わりに書いておこうとは思います。

 まず作品賞ですが、1クールを最後まで見続けたドラマが『海月姫』『アンナチュラル』『コンフィデンスマンJP』の3本だけでした。この中ではやはり『アンナチュラル』が作品賞です。緊迫感のある演出、伏線を回収しながら1話完結で進める脚本の巧みさ、俳優陣の演技も含めて完璧でした。次点は『コンフィデンスマンJP』で。脚本は面白かったですが、演出がちょっとやり過ぎていてマンガチックになってしまったのが惜しいところでした。

 主演男優賞はノミネートする俳優はいません。候補としては『西郷どん』の鈴木亮平くらいですが、これもいまひとつ。鈴木のせいなのか、脚本や演出が悪いのかは微妙でした。主演女優賞には永野芽郁(『半分、青い』)、芳根京子(『海月姫』)、石原さとみ(『アンナチュラル』)、長澤まさみ(『コンフィデンスマンJP』)。この中ならやはり石原さとみが群を抜いていました。いつものフェミニンさを敢えておさえた男っぽいキャラクターを上手く演じていました。次点は長澤まさみの弾けたコミカルな演技とコスプレに。

 助演男優賞は渡辺謙(『西郷どん』)、佐藤健(『半分、青い』)、豊川悦史(『半分、青い』)、瀬戸康史(『海月姫』)、井浦新(『アンナチュラル』)、東出昌大(『コンフィデンスマンJP』)です。これは豊川にします。かつての二枚目俳優がコミカルで我が儘で、でも温かいキャラを熱演しました。朝ドラらしくないドラマでしたが、だからこそトヨエツの魅力が炸裂したのかも。次点は井浦で。深みのある演技でした。

 助演女優賞はあまり良い候補が見つかりません。北川景子(『西郷どん』)、松雪泰子(『半分、青い』)、内田理央(『海月姫』)、泉里香(『海月姫』)、市川実日子(『アンナチュラル』)あたりでしょうか。『海月姫』の女優陣はみんな頑張ってマンガのキャラクターを演じていましたが、その中でも再現度が高かった内田理央が一番だったと思います。次点は松雪泰子が田舎のお母さんを演じて意外性があって良かったです。

 恒例の期待外れ賞は断トツで『獣になれない私たち』。野木亜希子脚本、ガッキー主演ということで期待値が本当に高かっただけに、あの展開はガッカリでした。後半失速した『半分、青い』も少々残念ではありましたが、最初から失速していた『獣になれない私たち』の期待外れ度はここ数年でも最高でした。『アンナチュラル』が傑作だっただけに余計に残念。野木の次回作に期待したいところです。

 2019年はもう少しドラマを見てこの企画でももっとちゃんと書けると良いなと思っていますが、なかなか最後まで見続けたいドラマが年々少なくなっていく一方なので先行きは暗いです。


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