幹事クリタのコーカイ日誌2018

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12月26日 ● テニスはアベレージ。

 長年テニスをしていると、つくづくテニスの実力というのは「アベレージ」で見るものだと感じます。つまり調子の上がり下がりがあっても、最高点に近い状態なら少しでも長く維持し、最低点ならなるべく早めにそこを脱する。そうして平均点を向上させていくことが実力をつけていくということ。決して最高点さえクリアすれば実力がついた、というものではないのです。

 もちろん楽しみでやっているテニスですから、そんなシビアな考え方をするのはイヤだという人もいます。最高のショットが1本打てたからOK、試合に負けたって今日は美味しいお酒が飲めるぞ、という人は、きっと好人物だと思います。そもそも試合に勝つためには相手に意地悪をしないといけないので、好人物は大抵試合に弱いものです。

 勝ち負けへの強い拘りはともかくとして、仮に練習中であっても、平均的にそれなりのテニスが安定してできる人の方が、瞬間的にスーパーショットも打つけど、つまらないミスも繰り返すという人よりもテニスは上手だと思います。これは長くテニスをしてきた人ほどそう言います。裏を返せば、まだテニス歴の浅い人に限って「最高点」ばかり見ています。

 確かに華麗なスーパーショットを見て「おおっ」と驚嘆するのはわからないではありませんが、マグレの1本など試合では役に立ちません。地味で目立たないプレーぶりだけれども、ミスが少なく詰め将棋のように相手を追い込んでいく手堅いプレーをする人は本当に強い人です。「サウイフモノニワタシハナリタイ」と思っています。


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