幹事クリタのコーカイ日誌2018

[ 前日翌日最新今月 ]

3月22日 ● 大坂なおみは新女王候補へ。

 前回大坂なおみのことを書いたのはインディアンウェルズの大会で元女王のシャラポワ、元世界2位のアザレンカを連続して撃破した時のことでした。今年に入って急速にテニスに安定感を増した大坂がこのまま成長すればグランドスラムだって取れるのではないかという、少々気の早い願望めいた予想を書きました。

 ところが僕の予想を超えるかのように大坂は加速を続けました。そのままインディアンウェルズでは世界5位のプリスコバを倒し、さらに世界1位のハレプまで圧倒して、ついには優勝してしまったのです。グランドスラムに次ぐ格の大会であるインディアンウェルズでの優勝は、グランドスラムでも勝つ可能性があるトップクラスの選手である証明です。日本人だけではなく世界のテニス関係者が驚きました。

 そして続くマイアミの大会。1回戦はなんと大坂が憧れ続けてきたセレナ・ウィリアムズ。グランドスラム23回の優勝を誇るレジェンドです。セレナは産休明けの2大会目。インディアンウェルズでは姉のヴィーナスに負けてしまいましたが、セレナのことですから徐々にそのレベルを上げてくるだろうと予想されています。

 大坂の勢いか、セレナの経験か。どちらが勝っても不思議はない対戦でしたが、終わってみれば6-3、6-2で大坂の圧勝でした。シャラポワもハレプも相手にしない大坂は、産休明けのセレナにも手に負えない相手に成長していました。この結果は世界が「驚く」と言うよりは「衝撃」を受けるレベルです。それほど大坂は加速度的に強くなっているようです。

 長年続いた「ウィリアムズ帝国」も姉妹が年齢を重ねてそろそろ限界に近づいています。ここ1年余りの女子テニスはグランドスラムの優勝者が目まぐるしく変わる戦国時代の様相を呈していました。誰が新しい時代を築くのかと思っていたら、ここにきて大坂が新時代の女王候補へと一気に名乗りを上げてきたようです。

 もちろんここ8試合の結果だけでは確かなことなど言えませんが、衝撃的な8連勝であることも確かです。今後の大坂がどこまで登り詰めていくのか楽しみです。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」