箱根伊豆への３泊４日の温泉旅行から無事に帰ってくることができました。いやはや、まさかお彼岸にこれだけ天気が崩れて寒くなるとは思いませんでした。ちょっとタイミングがズレたら帰ってこられないところでした。ギリギリセーフです。

　日曜日は新東名を使って箱根へ。大涌谷に行ったのですが、日曜日とあって大渋滞。駐車場に止めるまでに１時間近くかかりました。しかも強風で寒くて曇っていて富士山も見えないという悪条件。なんとか黒たまごを食べて大涌谷を脱出しましたが、あれほど人気があるスポットとは甘く見ていました。

　箱根に一泊した翌日から雨。まず宿の近くの箱根関所跡に行ったものの雨で芦ノ湖からやはり富士山は見えず。しかも極端に気温が下がって寒いのなんの。関所跡も人が少なく閑散としていました。そそくさと箱根を出発して箱根峠から伊豆スカイラインを目指したのですが、視界がまったく閉ざされてしまうほどの濃霧。10m先すら見えないのでスピードも出せません。本来なら富士山が見える快適ドライブコースのはずが、富士山どころか道路標識さえ見えないくらいでした。

　ただ伊豆高原までくると天気も回復して気温も上がってきたので、まずは伊豆テディベアミュージアムへ。ここで開催されている「となりのトトロ展」がお目当て。なかなかしっかりした展示でジブリ好きなら満足できるものでした。

　それから「iZoo」へ。ここは数年前にオープンした爬虫類や両生類の動物園。苦手な人なら近寄りたくもないでしょうが、うちの娘が大の爬虫類好きなので、娘のたっての希望で今回の伊豆旅行が決まりました。見たかったカメレースは２日後から開催だったのが残念でしたが、マニアックでコアな爬虫類好きのための動物園で堪能してきました。

　伊豆白浜に泊まって翌日もまた雨。ペリーが日米和親条約を結んだ下田の了仙寺と黒船ミュージアムへ。幕末史をペリー視点から学ぶことができる良い施設でした。本来なら下田の町も散策したかったのですが、雨が降り続いていたので断念して、河津から伊豆半島を一気に北上。河津ループ橋、浄蓮の滝と天城越えをしたのですが、山間部は気温が5℃と真冬並みの寒さに震えてしまいました。

　そのまま北上を続けて世界遺産の韮山反射炉へ。富士山との世界遺産ツーショットが見たかったのですが、これまたどんよりと曇っていて富士山を拝めず。さらに近くの江川邸へ。江川英龍は西洋大砲を作るために韮山反射炉を計画した幕末の偉人として知られていますが、江川邸の立派さにも感心しました。

　そのまま沼津で一泊しましたが、夜半から雨は雪に。海沿いの沼津は冷たい雨でしたが、その前に走ってきた伊豆中央部や箱根は完全に雪になっていたようです。朝のニュースでは大雪の映像がテレビから流れてきます。伊豆地方の沿岸部以外は雪でしたから、もし今回のルートを逆に沼津から下田、箱根という順番にしていたら完全に箱根で閉じ込められてしまったところでした。

　朝から沼津港深海水族館に行ったら開館前なのにすでに行列。大人気でした。深海水族館もiZoo同様にマニアックな生物の施設でしたが、こちらの方がより広く一般の人に理解してもらおう、親しんでもらおうという姿勢が徹底していて、なかなか楽しい展示でした。人気があるのも頷けます。

　水族館見学を終えたらそのまま一路東名高速から名古屋に向かいました。行きも帰りも高速道路から富士山は見えず。４日間も富士山の近くをウロウロしていたのに、ついに一度も姿を拝めなかったということからも、いかに悪天候だったかがわかろうというものです。目的のスポットはちゃんと見られたし、無事に帰ってこられただけでも満足しなければなりません。