幹事クリタのコーカイ日誌2016

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11月6日 ● プロレッスンで初心にかえる。

 山本麻友美プロとの練習会を初めて行ったのが2010年3月。すでにあれから6年半が過ぎました。この間に300回以上は一緒にテニスをしてもらっています。もうすっかりお馴染みになってしまい、今さらよほどのことがない限りは驚くこともなくなってきました。

 今日も僕を含めて4人の男性メンバーと山本プロとの練習会を行いました。ただ今回の参加者のうち2人は昨年サークルに入った新しいメンバーでプロ練習会は初参加。きっと良い刺激になるだろうと思って声をかけたのですが、予想以上に彼らの反応がビビッドで、それを横で見ていた僕まで刺激を受けることができました。

 山本プロのプレーを見て誰でも最初に驚くのが「なんであんなスピードボールが打てるの?」ということ。彼女の体格だけ見ていると、とてもそんなパワーのあるアスリートには見えません。細身ですし身長も162cmとごく普通。単純な筋力だけで言えば、一般男性に比べたらずっと非力でしょう。ところが打つボールは僕たちがいくら頑張っても出ないほど速いのです。

 これは彼女の身体の使い方の巧みさと、飛んでくる相手のボールの力を利用して打ち返す技術が卓越しているからです。初めて彼女のパワフルなショットを見ると、男どもはみんなショックを受けるし考えさせられます。山本プロに比べていかに自分はパワーをロスした非効率的な打ち方をしているんだろう、と。

 また彼女にテニスについて技術的なことでも戦術的なことでもアドバイスを求めると、実に理論的で正確な答えが返ってきます。「グーッと構えてバーンと打つ」みたいな理解不能な「長嶋語」ではなく、誰でも「なるほど」と納得できる言葉を持っているのです。アスリートって頭まで筋肉でしょ、と偏見を抱いている人の期待を裏切ってくれます。

 こうした諸々のことを、僕は6年半前から何回も驚いてきたにも関わらず、最近はすっかり馴染み過ぎたために、それが当たり前になって忘れていました。今日初参加のメンバーがいろいろと驚いたり不思議に思ったりしているのを見ていて、久しぶりに「あー、そうだった」と改めて初心にかえることができました。人間、時々原点に戻ることは大事です。


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