幹事クリタのコーカイ日誌2011

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8月10日 ● 大河ドラマ『江』を楽しめる人。

 相変わらず大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』がぶっ飛んでいるようです。毎回大河ドラマレビューをしてくれる、べるさんのブログ(こちら)によれば「あらすじとも呼べない」「クソ展開」だったみたいですが、もうここまでくると「大河ドラマ」どころか普通の「ドラマ」でもなく、単なるコントですね。それでも視聴率は20%近く取れるんですから、日本全国に結構楽しんでいる人がいるということです。

 実はMっちゃんもその一人で、この「クソ展開」の大河を楽しんでいるというのです。もちろんMっちゃんのことですから、斜め上から「バカじゃないの」などと突っ込みながら皮肉っぽく見ているわけではなく、純粋にドラマとして楽しんでいる模様。

 「いやぁ、クリタさん、向井理は良いよ。思わず人を惹きつけるような素晴らしい演技をするよ」「さすが「ゲゲゲの女房」と同じNHKだよ。向井と上野の掛け合いなんか、ゲゲゲを彷彿とさせて面白いよ」とのことでした。「あれならまた視聴率が上がってくるんじゃないのかな?」とまで言っていました。本当か?

 Mっちゃんは暇なので映画もドラマもたっぷり見ています。それだけ見ているMっちゃんの言うことなら間違いないか、と言うと、これがさっぱり当てになりません。なにせMっちゃんはストーリーが追えない人です(こちら参照)。ちょっと入り組んだストーリーになるともう理解できません。だから推理モノは敬遠しています。また人の心がわからないので、複雑な心理描写も全く理解できません。考えていることと言動が裏表になるような人物が登場すると、いくら演技や演出で表現されてもわかりません。

 そんなMっちゃんだからこそ、コントのような大河ドラマが面白いのではないかと思います。コントならば全ては記号的にわかりやすく表現してくれます。子どもが見ても怒っているのか喜んでいるのか悲しんでいるのかがわかります。だから人の心がわからないMっちゃんでも理解できるわけです。しかも大河ドラマなら本来は歴史知識をある程度持っていないとわかりにくいのですが、コント『江』ならばそれも不要みたいですし。

 NHK大河ドラマスタッフが、従来の大河ファンを捨てて、Mっちゃんのような層を狙って作っているのなら、それはそれで作戦として「あり」なのでしょうか?個人的には「なし」だと思いたいですけどね。それは弱小民放のやることで、天下のNHKが大河でやることじゃないからです。まあ「天下のNHK」なんてものがすでに幻想なんでしょうけど。




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