幹事クリタのコーカイ日誌2011

[ 前日翌日最新今月 ]


 
4月24日 ● ツインボーカルのジャズライブ。

 先日の木曜日の深夜。翌金曜日にあるプレゼンのための準備をしていました。と言っても、昔ならプロダクションに詰めてやっているところですが、今は家にいてもメールにpdfファイルを添付してもらえればできるので楽なものです。

 そのバタバタしている深夜3時近くに、会社の後輩のY口からいきなりメールが届きました。何事かと思ったら「明日(と言うか今日)の夜のライブを見にきてくれませんか?」というお誘いでした。前にも何回か書いていますが、Y口は平日はCMを作っていますが、休日はプロのジャズボーカリストとして活躍しています。僕も数回彼女のライブは見に行っていて、前回はギタリスト小沼ようすけとのライブでした。ただいつもはそこまで積極的に勧誘はされないのですが、その日のライブは本人的に超お薦め!という内容らしく、そう本人に言われたら期待しちゃうし後輩だし行くしかないなと思ってOKしました。

 プレゼン準備のため寝不足で少々眠かったのですが、金曜日の夜7時過ぎに名古屋新栄のライブハウスに向かいます。着いたらすでにお客さんがかなり入っていて、一人客の僕はカウンター席に案内されました。両隣も一人客のオヤジ。左隣は30代でウーロン茶、右隣は50代でボトルキープしている常連のようです。僕のすぐ後ろにはプレイするはずのY口たちがまだ座っていて談笑しています。なんか、自分でもこんなライブハウスの片隅のカウンターに一人で座ってビールを飲んでいるなんて「俺もオトナになったなぁ」なんて思います。50才の言うことじゃありませんが。

 開演予定の7時半直前にY口に「そろそろ?」と聞いたら、「まだ身長2mのリーダーが現れないんですよ」とのこと。なんじゃそりゃ、と思っていたら、本当にでかい黒人が入ってきました。早速メンバーがスタンバイして演奏が始まりました。2mの黒人はドラムの前に座って本当に軽い感じで叩き始めます。いかにもジャズドラマーというリラックスした軽快なノリ。僕が座っているカウンターのすぐ横にドラムセットが置いてあるので目の前で彼のプレイを見ていたのですが、オーラがあってただ者ではないことはすぐにわかります。

 この日のメンバーはドラムの他にベースとピアノ、そして珍しい男女ツインボーカル。女性ボーカルがY口です。ジャズのボーカリストというと女性ばかりが目立っていて、男性は本当に希少だと思いますが、相方の男性ボーカルがちょっと中性的で線が細そうで大丈夫かいなと思って見ていたら、これがなかなか良い。華があるボーカルで、スキャットが巧い。いや、ド素人がそんなわかったようなことを書くのは気が引けるのですが、とにかく予想を上回る収穫であったことは確かです。

 またY口とのコンビがまた絶妙です。Y口はどちらかと言うとスローな曲でしっとりと倦怠感を漂わせて歌うタイプだと思っていたのですが、今回は掛け合いで結構テンポのある曲を歌い、会場を盛り上げたりといつもとは違う雰囲気で「ああ、こういうスタイルもあるんだ」とちょっと新鮮でした。

 1時間半ほどの1セット目が終わったところで帰ったのは、寝不足で疲れていたのと、両隣がヘビースモーカーで辛かったせいもあったのですが、十分にプレイは堪能できました。ちなみにこの日のライブは「Tommy Campbel Vocal-eyes Session Band」。メンバーは伊藤大輔(vo)山口有紀(vo)箭島裕治(b)ヒロモロズミ(p)トミー・キャンベル(ds)でした。トミー・キャンベルはソニー・ロリンズ、マンハッタン・トランスファーなどのレコーディングやツアーに参加したドラマーで今は日本在住。迫力あるドラムとツインボーカルのこのバンドは、これから日本各地をツアーするらしいので機会があったら行ってみてはいかがでしょうか。




twitterでもつぶやいています@kanjikurita

gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」