幹事クリタのコーカイ日誌2011

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3月25日 ● 野球は青空の下でやろう。

 先日書いたように、やはりセ・リーグは開幕を延期し、パ・リーグと同じ4月12日にしました。これだけ世論に反発されては、3月29日開幕を強行することはできませんでした。巨人の代表は「お上が決めることではない」と言い放ちましたが、お上はともかくファンあっての商売ですから順当な結論です。

 他にも延長戦なしから3時間30分を過ぎたら以降のイニングはなしと改めたり、4月中はナイターなし、東京ドームはデーゲームでも使用しないなど、当然と言えば当然のことをようやく決めました。まあ少し遅かったですが、妥当なところに落ち着いたのは選手にもファンにも良かったと思います。

 もっとも、東電の電力回復は来年までかかるという話ですから、4月が過ぎたらナイターができるのかというと、それもちょっと怪しいのではないかと思います。深夜には電力の余裕があるそうですから、試合開始を夜10時にすれば少しはマシかも知れませんが、それでは観客が帰れなくなります。むしろまだ日が高い夕方4時くらいから試合開始にした方が良いかも知れません。そうすれば日が落ちる頃には試合も終わりに近づいていますから、かなり節電できることでしょう。

 ただ横浜スタジアムや神宮球場はそれで何とかなるにしても、昼夜問わず電気を食う東京ドームだけはどうにもなりません。やはり今年の巨人は川崎球場をホームグランドにするか、もしくは全国区の人気があると思っているのなら、西日本各地を転々と回ることにしてはどうかと思います。

 で、今後はできたらドーム球場から再び屋根のない自然な球場へと戻って欲しいと思います。アメリカのメジャーリーグはとっくにそうなっていますが、やはり野球は青空の下、芝生の上でするスポーツです。始まった甲子園のセンバツ高校野球を見ていると、青空に飛ぶ白球は気持ちが良いなぁと思います。

 まあカクテル光線に照らされて夜空を舞う白球も悪くはありませんが、ドーム球場の屋根の下を飛んでいくボールには全然楽しさも喜びもありません。ただボールが物理的に飛んでいるだけで、なんか息苦しいんですよね。僕はナゴヤ球場もナゴヤドームも随分行っていますが、ナゴヤドームの利便性よりもナゴヤ球場の解放感の方がやはり好ましいと思ってしまいます。

 ドームの野球はスタジアムに足を運んでいるにも関わらず、テレビで見ているのと同じ感覚になります。昔、屋根のない西武球場にも2、3回行ったことがありますが、外野の芝生に寝転がって見る西武vsオリックス戦は最高の解放感がありました。清原やデストラーデやイチローやブーマーが長打を放つと、それまで寝転がっていた決して多いとは言えない外野席のファンが一気に沸き立ちます。あのメリハリこそ野球観戦の醍醐味です。屋根がついた後の西武球場には行ったことがありませんが、あまり行きたいとは思えません。

 巨人のみならず各球団が今年はドーム球場を極力使わないで、自然な空の下で野球少年のように嬉々とした野球を見せてくれないかなぁ、そしてみんなドームよりもそっちの方が楽しいなと思って原点回帰してくれないかなと、実現性は低い話ではありますが期待しています。どうせナイター中継したってずっと視聴率取れていなかったんだし、もうテレビのことはあまり考えなくてもいいじゃん。




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