幹事クリタのコーカイ日誌2010

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10月26日 ● 裏が取れない。

 サックスの次の発表会は2月。今度はライブハウスでバンド形式での発表会です。前回のようにホールでピアノ伴奏だけのソロ演奏というのと違って、今度は楽しくやれそうですが、反面ソロ演奏と違って周りに合わせなければならないので、特にリズムを取るのが苦手な僕にはそこが一番緊張するところです。

 先生と3週間くらいにわたって何の曲を演奏するか相談した結果、スティービー・ワンダーの『パート・タイム・ラバー』に決めました。クールで大人っぽくてカッコ良い曲なので、これをちゃんと吹けたらさぞかし気持ちが良いことでしょう。そんな自分をイメージするとウットリするのですが、実際に自分が吹いてみるとウットリがガッカリに変わってしまいます。

 運指はまだ何とかなるのですが、問題は先ほども書いたようにリズムです。たださえ吹いているとそれに必死になってしまってリズムを取ることができなくなるのに、この曲ときたらジャズっぽいポップスなのでリズムが全て裏拍なのです。これがもう吹いていると全然しっちゃかめっちゃかで訳がわかりません。

 かつて『スイングガールズ』という映画で、この裏拍を取る練習を主人公たちがいろいろやっていて、お気楽に映画を観ていた僕は単純にケラケラと笑っていたのですが、いざ自分がやるとなると、そんな簡単なモノではありません。確かに映画のように演奏せずに口で裏を取るのは何とかならなくもないのですが、実際にサックスを吹きながらとなると、指や息に集中してしまいリズムを取る余裕がなくなってしまうのです。

 ひとりで家で練習をしていると、娘に「ひどい」「リズム感ない」「聞くにたえない」と無茶苦茶けなされるのですが、まあ正直そう言われても仕方ないレベルです。もっとスムーズに指が動いて音もキレイに出せるようにならないと、とても裏を取るなんて高等なことまで気が回りません。

 とにかく運指に余裕ができるまでは、口と手で裏拍の練習をして体に覚え込ませるしかありません。歩きながら、デスクで、お風呂で、トイレで、「ズンチャ、ズンチャ」とリズムを取っている自分は、映画の上野樹里らを笑うどころか、もっとおかしな人です。なにせ可愛い女子高生ならともかく、五十路前のオッサンですからねぇ。



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