幹事クリタのコーカイ日誌2010

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10月27日 ● 生物多様性交流フェア。

 いま名古屋で開かれているCOP10。万博やオリンピックと違って国際会議ですから、それほど街が大盛り上がりというわけではありませんが、これからの地球環境を考えていく重要な会議です。それに伴っていろいろな催しも行われていて、昨日はせっかくだから本会議が開かれている白鳥の国際会議場の隣でやっている「生物多様性交流フェア」に行ってきました。

 広い会場には無数のテント。昨日は急に冬型の気圧配置になったのでみんな寒さに震えています。テントはいろいろな団体が環境についての取り組みを提案しているブースなんですが、まるで歳末の炊き出しのようなイメージ。テントの中を覗くと、どこも1人か2人の係りの人がいて、あまりお客さんは入っていません。

 テントを出しているのは政府、各省、自治体、企業、大学、NPO法人など多種多様。しかしどこもあまり熱が入っている様子がありません。特に省庁や企業などは「お付き合い」でやっているのか、やっつけ感いっぱい。正直、高校の文化祭のクラブ展示のような雰囲気です。ちゃちなパネルを数枚張り巡らせて、ちょっとしたパソコンでの説明、後はパンフレット類が置いてあるだけ。中を覗く気になれないのも無理はありません。

 まだ力が入っていたのは地方自治体。それも環境問題もそこそこに観光誘致を目指しているようなところは、力点が明確なだけにブースもわかりやすいパワーがありました。生半可な環境問題の説明は底の浅さばかりが目につくし、説明している方も何とも頼りなげな様子。まあそんなもんでしょう。もちろん、中には熱心で真面目なブースもあります。念のため。

 この交流フェアがイベント大好きな名古屋人にいまいち受けない理由は、ちょっと見て回ってすぐにハッキリしました。それは物販がないからです。名古屋の特にオバチャンが好きなのはお得な買い物です。イベントと言えばお土産です。なのに、ここに来ても何にも売ってないしお得でもない。これではみんな拍子抜けです。「買うもんがあらせんがぁ」「ちーぃっともおもしろないがね」と感じていることでしょう。

 真面目な環境問題を取り扱ったパネルもビデオも良いのですが、それに加えて「環境まんじゅう」でも「温暖化クッキー」でも良いから物販を行わないと、イベントとして名古屋では成立しません。みんなデパートの北海道物産展に流れるに決まっています。

 さらに言えば飲食ブースの少なさも問題。僕たちも大型テントの中でランチを食べましたが、もっと楽しさの演出があると良いのになぁと思いました。単なる社食のような飲食ブースではリピーターもきません。いろいろな意味で真面目で、それでいてアイデア不足なのが残念でした。



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