昨日は父の七回忌の法要をしました。母と僕の一家と弟一家、それに父の甥姪（僕の従兄弟）と母の兄（僕の伯父）が集まって、読経が終わった後は一緒に食事をして墓参りにも行きました。姪（先日娘が絵に描いた子です）がまだ１才なので、彼女の行動が常にみなの笑顔を誘って、なごやかに終わりました。

　法事というのは若者にとっては退屈な儀式です。伯父伯母が集まってやれ「勉強しているか」「仕事はどうだ」「結婚しないのか」などと小うるさいことを言われるばかりで楽しくありません。お経は足が痺れるばかりだし、食事も年寄りくさい野菜と魚と煮物が中心でおいしくありません。

　ところが年寄りにとってみれば逆にこれは楽しい一大イベントです。日頃は滅多に顔を見ない自分の兄弟や甥姪が集まって四方山話ができます。結婚式か葬式くらいしかそういう機会はないのですが、それに比べれば法事はずっと気楽なところがまたいいわけで、堅苦しくないしのんびりフランクに話ができます。

　昨日も母も親戚もみな久しぶりに会って楽しそうでした。一番年上の伯父77才から一番年下の姪１才まで老若男女が集まっているのですが、年長者ほど楽しそうだったと思います。そんな顔を見ていると、時々こうして集まれたら良いんだろうなと思いますが、当分結婚しそうな子どももいないし、葬式はそこまで楽しそうにはできないし、父の法事は次は十三回忌なので６年後です。まあ６年もあれば誰かの葬式の方が先になってしまうかも知れませんけどね。

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