幹事クリタのコーカイ日誌2010

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4月9日 ● 若者は体を動かすことが嫌いらしい。

 ツイッターでも話題にしたのですが、どうやら若者のテニス離れが進んでいるようです。この若者の「○○離れ」、先日もネタにしましたが、言われ始めた初期の頃はともかく、最近ではあまりにも「離れて」しまったものの数が多すぎて、逆にそういうことを安易に言うことが批判されたりもしています。

 確かに何でも若者の「○○離れ」のせいにされては、若者もたまったもんじゃありません。「離れた」と言われるものの中には、若い世代にお金が回ってこないからやりたくてもやれないもの(車とか海外旅行とかブランド品とか)や、若者だけではなく社会全体に離れられてきてしまったもの(テレビとか雑誌とかタバコとか)とかがあります。それと、時代の変遷によって若者の趣味嗜好が変わって本当に若者が離れていってしまったことを混同してはいけません。

 若者のテニス離れは、お金のせいや、テニス自体が衰退したからではなく(日本ではそれも少しはあるかも知れませんが)、若者がテニスに限らず体を動かすこと全般に嫌いになったからだと言われています。若者=アクティブという公式が崩れてきていて、今やむしろ中高年世代の方が元気でアクティブでスポーツ好きす。

 若者が体を動かすことが嫌いになった理由はわかりませんが、野球離れ、スキー離れ、オートバイ離れ、登山離れなどがテニス離れと一緒におきています。さらには、これもツイッターで知ったのですが、楽器離れも進んでいるようで、こうなると本当に今の若者は体を動かすのが嫌いなんだなぁと思います。

 もっともこれは若者側から見れば、なんで中高年はそんなにスポーツが好きなんだという疑問になるかも知れません。疲れるし汗はかくし怪我するかも知れないし、そんなことやるくらいなら部屋でゴロゴロしていた方が快適で気持ち良いよ、と。まあ確かにわざわざ疲れることをするのも、おかしいと言えばおかしいのですが、それが我々が築いてきた文化というものですからね。

 そんな状況の中で、どうやってテニスに若者を連れ戻すのか。これは僕よりも本来はテニス協会あたりが考えるべきことなんですが、テニス愛好家としても、自分たちの後が続かないというのは切実な問題です。公営コートを増やすとか、もっと安価なラケットを開発して売り出すということをして、間口を広げることも大事でしょう。ただ、もし本当に体を動かすのが嫌いだというのなら、基礎体力の向上とか、食の健全化とか、余暇の拡大とか、そういうもっと大きなところから始めて、若者が体を動かしたくなるような気力と体力を充実させないとなりません。若者が疲れているからテニスしないんだとしたら、です。

 僕がいま考えているテニスのNPO法人は、テニスの裾野を広げるための活動を基本としていきたいと思っています。そのためには若者にテニスを普及させることも大事な活動のひとつ。まずは仲間を集めて知恵を出す。夏まではそのあたりが目標です。



twitterでもつぶやいています@kanjikurita

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