幹事クリタのコーカイ日誌2009

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11月24日 ● 劇団四季の「オペラ座の怪人」は凄いらしい?

 名古屋で8月から公演中の劇団四季「オペラ座の怪人」、キャッチフレーズは「劇団四季のオペラ座の怪人は凄いらしい。」ということで、なにがどう凄いのか楽しみに見に行ってきました。会社の割引販売でチケットを購入したのは良いけど、席が固まっているため周りは全部会社関係者。まるでファミリーデーのようで、気楽と言えば気楽ですが、落ち着かないと言えば落ち着きません。

 肝心の舞台の方ですが、そもそも「オペラ座の怪人」って話がわかりにくいのに、どうも役者の歌やセリフが聞き取りにくい。特に歌っている時は何を言っているのか聞き耳を立てていても半分くらいしかわかりません。ボーっとしていたら外国語のように頭に入ってきません。ミュージカルですから当然歌で芝居が進行していきます。それなのにどんな話なのかわからないというのはかなり致命的です。

 もちろん「オペラ座の怪人」なんて定番なんだから、事前に調べて話の内容くらい把握しておけよ、という意見もあるでしょうが、やはり一般向けの興行である以上それはまずいと思います。僕の隣や後ろの高齢者の人たちは「なに言ってるんだろうね」「話がわからないね」などと呟いていましたから、ちょっと失敗しているんじゃないかなと。それに近くの席の小学生は明らかに退屈していましたし。まあ小学生に「オペラ座の怪人」が難しいのは仕方ないですけど。

 歌もダンスもこんなもんかなという感じで、特別「凄い」感はありませんでした。4年前に見た「モーツァルト」なんて役者のオーラに圧倒されましたが、そういう「凄さ」はありません。また2年前の「スウィーニー・トッド」は演出と役者のバランスが良く芝居として引き込まれるものがありましたが、それに比べてもちょっと物足りないものがありました。同じ劇団四季の他ミュージカルと比較しても僕には平均点としか思えなかったのが残念でした。

 「凄い」ところがあったとしたら美術やセット、衣装などで、「金がかかっている」感はたっぷり。それは「凄い」と思いました。なにせ名の知れたスターが出ているわけでもないのに、一人約1万円のチケット代を取っているんですから、金がかかってなきゃ完全にぼったくりです。

 それと残念だったのは新名古屋ミュージカル劇場の椅子の出来の悪さ。最近の新しい映画館のシートの座り心地の良さと比べると雲泥の差。映画よりも長時間据わっているのに、あれはないです。


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