幹事クリタのコーカイ日誌2009

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11月10日 ● Twitterをやらない理由。

 Twitterがどんどんユーザーを広げています。僕が始めたのは今年のお盆のことで、その頃から比べるとわずか3ヶ月の間に、有名人もテキスト庵界隈も、ブログなど書いていない会社の後輩たちも次々とTwitterに参入してきていて、まさに「日進月歩」とはこのことだなぁと軽い興奮を覚えるくらいです。

 とは言え、それでもまだまだそのユーザーはごく限られていて、多くはIT関係者、メディア関係者、ジャーナリスト、ライター、クリエーター、マーケッターなど、情報感度が高い人たち。僕のプライベートにおける二大集団であるテニス関係と同窓会関係では、相変わらず「Twitter?面白いの、それ?」状態が続いています。テニスサークルのメンバーでは1人しかやっているのを知りませんし、同窓会関係でも同じく1人だけ。ここの2つの輪の中でTwitterが広がれば、個人的には本当に使っていて「面白い」状況になるんですけどね。

 会社の後輩のM崎くんとランチしながら「どうしてTwitterをやらないのか」聞いてみました。彼は「情報が整理されていないから」やりたくないんだそうです。知らない人の「ランチなう」とか読まされても、だからなに、どうぞご自由に、と思ってしまうとか。そりゃそうです。知らない人がどこでランチをしようが何を食べようが関係ないし、いちいちそんなことを読みたいほど暇じゃないよ、というのは至極もっともです。

 もちろん、そんなことしか書かない人をフォローしなければ良いんだし、情報を整理して見たいならリストを作るとか、タグを活用するとかすれば良いのですが、そうまでしてTwitterをしなくても間に合っていると言われてしまえば、それもその通り。役に立つか立たないかと聞かれたら「使い方次第」と答えるしかないし、むしろTwitter中毒になって実生活に支障をきたす人だっていることからしたら「まだ役に立たない」というのが正しい見解かも知れません。

 結局いまTwitterをやっている人たちは、実用を考えてと言うよりも、新しいモノ好きで、なんだかわけがわからないけど面白そうだからやっているという方が大きいだろうと思います。まだ「新しい遊び」のレベルであり、新しいオモチャを見つけると嬉しくてやってしまう種類の人間がワーワー騒いでいると考えていいでしょう。そこに新しいツール、新しいメディア、新しいビジネスとしての可能性を見つけている人もいるでしょうが、多くの人は難しいことを考えずに単に物珍しいからやっているだけだと思います。もう少しTwitterが成熟してきて、「どう役立つのか」「何が面白いのか」はっきりとしてきたら、ごく普通の人も使い始めることでしょう。オモチャが道具になるには、あとどれくらいかかるのかわかりませんが。

 なお、僕自身は逆に未整理のカオス状態だからこそ良いと思っています。情報が整理されていない、嘘か本当かもわからない「一次情報」が混沌としているからこそ、刺激もインスピレーションも得られます。誰かの手によって精査され編集された情報は今までのメディアで十分。とりとめのない玉石混交の雑多な「つぶやき」から自分なりの「玉」を拾う楽しみが、いま現在のTwitterの面白さだと感じています。