幹事クリタのコーカイ日誌2009

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9月15日 ● テニスで反則負け?

 全米オープンテニスの女子シングルスは2年振りに復帰したクライシュテルスが、若手伸び盛りのウォズニアキをストレートで下して優勝しました。結婚、出産を経て復帰していきなりグランドスラムで優勝って、ちょっと奇跡的な復帰劇だと思いますが、それだけ今の女子テニス界は混沌としていて、絶対的な女王がいない証明でもあります。

 クライシュテルスの優勝までの軌跡を振り返ると、決勝戦よりもポイントはセレナ・ウィリアムズとの準決勝でした。ランキングでは1位ではなくてもグランドスラム大会での実力ナンバー1はセレナです。彼女と対決する準決勝が一番のヤマでしたし、実質的な決勝戦だったと思います。

 その準決勝、互角の展開ながらクライシュテルスの方が押していました。セレナはかなりイライラしていたのはわかります。第1セットではイライラからラケットを投げて警告も受けてしまいました。そして、残り2ポイントでクライシュテルスが勝つというセレナのサービスゲーム。ファーストをフォルトしてのセカンドサービス。ここで痛恨のフットフォルト!いきなりマッチポイントです。

 セレナは激怒してフットフォルトを取った線審に暴言。このため主審、そしてレフェリーまで出てきて協議して、いきなり試合終了。セレナは線審への暴言でまたも警告と取られてしまい、第1セットでの警告と合わせて1ポイントペナルティ、これで試合終了となってしまったのです。

 勝ったクライシュテルスも訳がわからず、勝ったと言われても釈然としなかったみたいです。残り2ポイントで勝利、と気合いが入っていたのに、フットフォルトで1ポイント、ペナルティで1ポイントで試合が終わってしまったのですから。

 もちろん、ルール的には問題ありません。フットフォルトだってやっていたら見逃すわけにはいかないでしょうし、警告に値する行為があれば当然ペナルティを科すべきです。ただ、ファンとしては極めて残念な結果です。選手も不完全燃焼でしょう。セレナが悪いのですが、暴言を吐きたくなる気持ちもわかります。フットフォルトは試合の前半ならどんどん取って良いと思いますが、そうして選手に警告しておくことで、最後の競り合った場面ではなるべく取らないようにして欲しいですね。それくらいのゲームコントロールは審判もして良いのではないかと僕は思います。サッカーだってラグビーだって試合の流れを見ながらファウルを審判が流すこともあるんですから。