幹事クリタのコーカイ日誌2009

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9月12日 ● 社民党と民主党の立ち位置。

 民主党と社民党、国民新党の連立合意が成立し、ようやく組閣が始まるようです。ちょっとここまで時間かけすぎじゃないかと思います。これだけ選挙で政治を停滞させているのだから、もっとちゃっちゃとやってくれなきゃ。

 それにしても各党とも「勝ち馬」に乗ろうといろいろ画策しているのはわかりますが、公明党まで民主党に擦り寄っていくのは少々節操がなさ過ぎと思います。つい先日まで民主党を「仏敵」のごとく手厳しく批判していたのに、あっさり自民党を袖にして民主党につこうとするとは、本当に彼らにとっては「嘘も方便」なんでしょう。

 民主党も民主党で「来るもの拒まず」の姿勢もたいがいにしておけよ、と思います。そもそも社民党と国民新党との連立もかなり無理があることは誰の目にも明らか。郵政民営化の見直しだけが党是とも言える国民新党はまだしも、社民党はとても民主党の右派とは相容れないでしょう。そもそも横路と前原が同じ党にいることすら不思議なんですから。

 社民党の福島瑞穂の入閣は決まりらしいですが、当初要求していた雇用担当大臣は難しいということで、どうやら環境相あたりに収まりそうな気配です。社民党では経済界との対立が激しすぎますから、雇用担当相は抵抗が大きすぎて無理。環境相というのは社民党としては良い落としどころでしょう。これを機に社民党は「護憲」よりも「エコロジー」を党の大方針として打ち立てていった方が、今後党勢を拡大するには良いと思います。「クリーン&グリーン」という方がずっと21世紀的です。いつまでも東西冷戦を引きずっていては、本当に党がなくなっちゃいますから。

 「エコロジー社民主義」の旗を立てるなら、民主党の左派や公明党も乗りやすいはずですから、それで新党(公明党とは連立でしょうけど)を作って第3極を目指してみてはいかがかと思います。そして自民党のリベラル系議員が離れて民主党と合流し、自民党はより右傾化して共産党と左右の対極になり、民主党は左派を切り離して真ん中やや右寄り、その左に「エコロジー社民主義」の新・社民党。共産党は今のまま共産党で良いので、そういうわかりやすい形に右から左まで再編してくれないでしょうかね?主義主張の異なる人間がひとつの政権党に同居するのは、どうにも座りが悪くて落ち着きませんから。それぞれの政党の立ち位置をはっきりわかりやすくして欲しいです。まあ名前からしても「社会民主」→「民主」→「自由民主」となっているんですから。

 落ち着かないと言えば、福島瑞穂のあの署名の字。中学生じゃないんだから、もう少しまともな字は書けないのかと情けなくなりました。あの年齢、あの地位で、あの字では恥ずかしいと思わなかったのかなぁ?