幹事クリタのコーカイ日誌2009

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6月9日 ● 熱くテニス談義をできる人、募集中。

 日曜日にテニスの大会に出ました。昨年9月に亡くなった会社の先輩Mさんと最後に一緒に出た大会です。今年はスクールで知り合った若いOくんを誘って出場。予算が結構あるリッチな大会で、その割に知られていないので参加者は少なく、大会というよりは練習会のようなノリでみんなでワイワイとやりながらテニスを楽しんできました。

 結果も上々で準優勝。しかも決勝は、これまではるか格上と思っていた大学体育会出身の相手だったのですが、互角に近い勝負ができてかなり自信になりました。この1年半スクールに通って若者の打つスピードボールを捌ける技術を身に付けるという課題が着々と達成されつつあることを実感できました。40代後半になっても、きちんと目標を持って努力をすれば成長できるということです。

 大会にひとつ参加すると、試合を通していろいろな「気づき」があります。技術面、精神面、戦略面、それぞれに「なるほど」とか「難しい」とか「どういうことだろう」などと言う事柄があって、昔はそのたびにMさんとランチタイムに熱く議論をしていました。僕以上に理論的にテニスを分析できるMさんは、格好のテニス談義の相手でした。大会参加の翌日の月曜日はいつも1時間以上にわたって松岡修造並の熱血テニストークをしていました。

 特に昨日などは全仏オープン決勝の翌日でしたから、もしMさんが生きていたら2時間は語り続けることができたでしょう。1ポイント1ポイントについて、あーでもないこーでもない、と語り合う時間はテニスバカとしては至福の時間でもありました。

 Mさん亡き後、僕とテニス談義を互角以上にしてくれる相手が見つかりません。テニスをプレーするだけのテニス仲間はたくさんいますが、プレーするだけではなく、観戦好きでかつツボをおさえて語ることができる論理力とボキャブラリーと情熱を持つ相手はなかなかいません。寂しくて仕方ないです。