幹事クリタのコーカイ日誌2009

[ 前日翌日最新今月 ]


 
6月8日 ● サッカー日本代表と全仏オープンテニス。

 土曜日のサッカーW杯最終予選のウズベキスタン戦。アウェーなので負けなければそれでよしと思って見ていましたが、押されっぱなしながらなんとか1-0で辛勝。見事に南ア行きのチケットを手にしました。負けない日本代表のサッカーはそれなりに結果を出していて大したものです。

 今回の最終予選のグループ分けは日本にとっては随分と甘い組にはなりました。オーストラリアだけが強敵で2位までに入ればOKなら問題はないところ。B組の熾烈な争いに比べれば春風が吹いていました。それでも1980年代の日本代表を知っているこちらとしては、軽くW杯行きを決められる代表チームの成熟ぶりには驚くばかりです。選手も監督も随分とサッカーの勝ち方を知り尽くしてきたというか「ドーハの悲劇」のようなナイーブなプレーをする隙がなくなりました。南アでも欧州や南米の強豪相手に、それなりに戦えるのではないかと期待しています。

 さて、日曜日は全仏オープンテニス男子シングルスの決勝がありました。無敵の王者ナダルを下した伏兵ソダーリングが、2位のフェデラーに挑みます。もっとも世界中のテニスファンが今回ばかりはフェデラーを応援していました。3年連続でナダルにしてやられてきたフェデラーが、生涯グランドスラム達成への大チャンスであり、しかも今後もこんなチャンスは訪れないのではないかと誰しもが感じているからこそのフェデラー贔屓です。

 試合はソダーリングが硬くなったのか、立ち上がりからフェデラーのワンマンショーでした。これぞフェデラーという美しくて完璧なプレーを披露し、ファーストセットはあっという間の6-1。セカンドセットに入ってようやくソダーリングが本来のフォアの強打を取り戻しタイブレークへ。しかし、タイブレに強いことでは右に出る者がないフェデラーがこれもあっさり取って2セットアップ。こうなるとソダーリングはもうなす術がありません。落ち込んだところを容赦なくフェデラーが攻めきって第3セットも6-4で取って優勝しました。

 予想通りの大団円でしたが、それでも観客は大満足です。フェデラーは無敵を誇った数年前に比べて昨年からかなり普通の強い選手のレベルまで落ちてきていました。ファンも本人も「こんなもんじゃない」と思っていたはずですが、今年になっても強さがなかなか戻ってきません。若い選手たちにどんどん追い上げられている「生きた伝説」の姿を見るのは辛いものでしたが、ここにきての復活はファンを大いに喜ばせてくれました。

 これでアガシ以来の生涯グランドスラム達成という偉業に加えて、サンプラスに並ぶ史上最多14個目のグランドスラムタイトル獲得。いよいよすぐに始まるウィンブルドンで新記録達成がなるかも知れません。ディフェンディングチャンピオンのナダルも今回の屈辱を晴らそうと立ちはだかってきますし、地元のマレーもイギリス全国民の期待を背負って挑んできます。実に楽しみなウィンブルドンになりそうです。