幹事クリタのコーカイ日誌2009

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6月7日 ● 「多夫一妻」(ワイフシェアリング)のすすめ。

 昨日の「一夫多妻導入のすすめ」の続きです。昨日は労働環境の変化により一夫一妻は崩壊しつつあるのではないか、一夫多妻を導入することも考えましょう、という話でした。さらに思考実験(なのか!?)を続けます。

 一夫多妻は経済格差があることが前提です。富める少数と貧しい多数がいるからこそ、一人の男性が複数の女性を妻とすることができるわけです。これまで社会主義国家以上に均等な社会だった日本で、小泉による「格差社会」が導入されたお陰(?)で、ようやく一夫多妻を実現する環境が我が国にも整ったわけです。

 したがって一夫多妻導入に当たっては年収による制限をかけることが必要です。貧乏な癖に女好きな人間が複数の女性を妻とすると、不幸の拡大再生産をするだけですから。例えば年収2000万円を超えたら2人目の妻を娶る権利が生じます。本来の趣旨から言えば義務でも良いのですが、さすがにいきなり義務化は難しいでしょう。そこからは年収が1000万円増えるごとに3人目、4人目と権利が獲得できるわけで、最大5人までとします。つまり年収5000万円以上何十億あっても5人で打ち止めです。これは男性が公平に女性を扱える限度の人数がこのくらいだからです。月曜日から金曜日まで。土日は休みたいでしょう?

 こうしてそこそこ稼ぎのある男が複数の女性と結婚できることにすれば、一気に女性の婚姻率が上がり、子どももボコボコ生まれるに違いありません。女性だって稼ぎの悪いダンナよりも、稼ぎの良いオスの子ダネの方が出産意欲も湧こうというものです。稼ぐ男は往々にして生命力の高い男性ですから、10人以上の子どもを作ることでしょう。年収もあるから子どもが多くても困りません。こうして少子化問題が一気に解決するわけです。

 ただ、サルなら自分が弱いからメスを得られなくても渋々納得するかも知れませんが、人間はなまじ「一夫一妻」を知っているだけにそうはいきません。一夫多妻導入により多くのあぶれた男たちが社会に対して不満を鬱積させて治安が悪くなることも考えられます。そこで提案ですが、逆の「多夫一妻」も導入してはいかがでしょうか?別名「ワイフシェアリング」です。

 これは文字通りで、年収300万円しか稼げない男でも3人集まれば900万円。だったら結婚して子どもも作れます。1人の妻を3人の夫がシェアすることで、曲がりなりにも家庭を築くことができるわけです。基本は共同生活で、シェアハウスの形態の住居が必要です。寝室は3人の夫がそれぞれ1部屋ずつ持ち、妻はなるべく平等に3人に接するようにする、というのはイスラムの一夫多妻と同じです。

 子どもは誰の子どもなのかわからないと将来的に困るので、生まれてからDNA鑑定をしてきちんと父親を特定しなければなりませんが、育てるのはみんなで育てることにした方が良いでしょう。恐らく将来的には子どもも増えて大家族化する可能性もありますが、一夫多妻と違って生物学的には効率の悪いやり方なので、それほど子どもがボコボコは生まれません。せいぜい3〜4人兄弟で、家族全員で7〜8人。流行りのワンボックス車1台で移動できます。

 男がそれじゃあ欲求不満になるのではないかって?いえいえ、むしろ草食系男子と肉食系女子の組み合わせが増えるこれからの日本では、これくらいのパワーバランスでちょうど釣り合いが取れると思います。一夫多妻を維持するだけのパワーがある男性なんて、今の日本には数えるほどしかいませんよ。一夫一妻すら困難なんだから。実はこれからの日本では、草食系男子と肉食系女子による「ワイフシェアリング」こそ本流かも知れません。それだけ女性はパワフルですから。