幹事クリタのコーカイ日誌2009

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6月6日 ● 一夫多妻を認めたらどうだろう。

 南アフリカ共和国のズマ新大統領は一夫多妻制。ファーストレディも3人の妻が交代でつとめるそうです。キリスト教系の団体などが「倫理に反する」と抗議をしているらしいですが、それはあくまでもキリスト教的な倫理であって、ズマ大統領の属する社会での倫理ではないのですから、余計なお世話でしょう。僕は欧米文化に飲み込まれず、自分たちの文化を守ろうとするズマ大統領の決断は素晴らしいと思います。

 そもそも一夫一妻が正しくて、一夫多妻が悪いということは全くないはずです。動物の世界で一夫多妻は当たり前にあります。当然人間の社会でもいくらでも見受けられます。単に世界的に最も優勢なキリスト教が一夫一妻だからというだけで、一夫多妻を否定するのは傲慢そのものです。イスラムだって一夫多妻を認めているんですから、マイナーですらありません。

 昔も書きましたが(こちら)、一夫一妻というのは産業革命が起こり、多くの男性労働者が必要になった時に、一人の男性に一人の女性をセットにしておいた方が効率的だから広まった「手法」だと僕は考えています。男性を工場や炭鉱など過酷な労働環境でこき使う時に、それを家でフォローするアシスタント的な女性がいれば、男性は働くだけ働いて後は家で食事して寝れば良いのですから助かります。重労働には力の弱い女性よりも男性の方が向いています。だから男は働き女は家事、という分業化は産業社会が勃興した時に資本側にとって便利だったから広められたのです。

 しかし、世の中は変わりました。男性の労働は今や炭鉱で働くほど過酷ではありません。仕事をしてからでも十分元気に家事もできます。また女性の力でも十分にこなせるほど仕事の機械化・省力化が進み、肉体的なパワーを必要としなくなりました。当然、男は働き女は家事という役割分担も意味のないものになりつつあります。そうなれば一夫一妻という分業制を採用する必然性もなくなってしまいました。

 日本で未婚率が急増しているのは、一夫一妻というシステム自体が破綻をきたし始めているからです。特に男性にとっては結婚のメリットは薄れるばかりです。自分で稼いだ金は自分のために全部使いたいでしょう。特にこの不景気ではなおさらです。気を使う他人と一緒に暮らし養う意味がありません。そう考える男性が増えるのも当然です。

 だから一夫一妻をやめていっそ一夫多妻を認めれば良いのです。そもそも女性は男性と違ってストライクゾーンが狭い生き物です。若ければ誰でも良いなんていう男はいくらでもいますが、女性はもっと男の好みにこだわります。なのに一夫一妻制のせいで、いい男を誰かに奪われて、仕方なく余り物と結婚している女性はたくさんいます。一夫多妻ならそんな女性のフォローアップも可能です。経済的に余裕があって女性を大好きな男性はたくさん奥さんを持てて幸せですし、女性もレベルの高い男性の第2夫人、第3夫人になった方が、「余り物」と妥協して結婚し苦労するよりも幸せでしょう。

 一夫多妻のメリットは他にもありますが、それはまた次回に。