幹事クリタのコーカイ日誌2009

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3月2日 ● 昔は結婚式が同窓会だったのに。

 昨晩友人のお通夜に行ってきました。葬儀場は同世代の女性がたくさんいて、彼女のために学生時代の友人が集まったんだなぁと思って眺めていました。あちらこちらで涙ぐみながら話をする女性たち。悲しい同窓会です。

 僕も久しぶりに会ったかつての仕事仲間たちと話をしました。みんな20年前より20才年を取っているわけで、なんだか不思議な気分です。相変わらずの人もいれば、全然違うことをやっている人もいます。20年の時の流れを感じます。

 若い頃は友達の結婚式に出ると、学生時代の友人と会って話をすることができました。プチ同窓会です。ところが最近は結婚式なんて、とんと縁がありません。最後に出たのはとんだアクシデントがあった弟の結婚式かも。とすると、もう6年も前のことです。

 逆に葬式はどんどん増えています。40代に入ってからは年に2、3回、この半年は隔月くらいのペースで葬式です。それも親とかではなく直接知っている本人の葬式が増えたのですからイヤになります。自分たちの世代に順番が回ってきたとはまだ思いたくありませんが、人間いつ死ぬかわからないという言葉がリアルになってきたことは確かです。

 今後どれだけこうした悲しい同窓会があることか。長生きすればするほど、親しい人を見送る回数も多くなり、どんどん周りが寂しくなるのですから、長生きが必ずしも幸せだとも言えません。100才まで生きた代わりに20年も30年も友達もおらず孤独な生活を送るくらいなら、60代で惜しまれつつ消えた方が良いのかもなんて考えてしまいます。

 ま、そうは言っても、実際に自分が死ぬことを考えると怖くてやっぱり長生きしたいかなぁ、なんて思いますけどね。「健康、お金、友達、趣味」の4点セットが老後を楽しく過ごす必要条件らしいのですが、 そんな恵まれた老後を送っている人はごく少数でしょう。健康とお金は、今さら自分でできることにも限界があるし、趣味は何とかなりそうですから、一番の努力目標は友達を増やす、もしくは減らさないようにすることですね。友達を大事にして、同窓会はなるべく出るようにします。