幹事クリタのコーカイ日誌2009

[ 前日翌日最新今月 ]


 
3月1日 ● 「歌」は楽しめても「バラエティ」はイマイチ。

 フジテレビ開局50周年記念番組として3夜連続で4時間以上の特番を組んでいます。最初が「歌」、次が「バラエティ」、そして最後が「報道」ということで、それぞれみのもんた、明石家さんま、ビートたけしを司会に据えて、かなり力の入った番組構成になっています。

 とりあえず「歌」も「バラエティ」も見ましたが、両者は似ているようで全然違いました。「歌」は面白かったけれど、「バラエティ」はそれほどでもありませんでした。「歌」は家族揃って4時間一緒に熱唱して喉が嗄れてしまいましたが、「バラエティ」は娘はつまらないと言って部屋に引きこもり、妻は寝てしまいました。「歌」が100点なら「バラエティ」は60点くらいの出来でした。

 なぜか?それは「歌」には普遍性がありますが「バラエティ」にはないからです。「歌」はフジテレビの映像を使っていますがフジテレビの番組を見せるためではなく、歌そのものが主役です。だからその歌を聴いたことがあれば誰でも楽しめます。日頃はNHKしか見ない人も、そもそもテレビを見ない人だって、美空ひばりや松田聖子の歌を耳にしたことはあるでしょう。またうちの娘のように生まれる前の歌だってCDで繰り返し聴いていれば一緒に歌えるし楽しめます。むしろ映像を見たことがない歌手の姿を見ることができるだけ、より楽しめるというものです。

 ところが「バラエティ」にはそんな楽しみ方はできません。フジテレビの、その当該番組を見ていなければ、断片だけ見せられたところで面白くも何ともないのです。僕はかなりバラエティ番組も見ている方だと思います。もっとも古い「スター千一夜」も「ズバリ!当てましょう」も子どもの頃にちゃんと見ていたのですが、そんな僕でも登場した番組のいくつかは見たことがないものでした。そんな番組の映像を見せられても「ふーん」くらいにしか感じません。

 テレビ大好きな僕ですらそうなんですから、テレビをあまり見ない人はもちろん、20代以下の若い人たちや、逆に最近のテレビを見ていない年配の人々にとっても、楽しみの薄い番組だったのではないかと思います。