幹事クリタのコーカイ日誌2009

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2月5日 ● 歴代総理を就任した順に並べよ。

 昨日から娘が私立高校の入試にチャレンジしています。愛知県では私立高校は3校まで受験することができるのですが、3日連続で試験が行われるので、娘は3日目はパスして2校のみ出願しました。2校とも息子が4年前に合格したのと同じ高校なので、娘としてもどちらも受からないと兄に負けたということになるので、結構頑張っています。

 しかも昨日の高校は推薦入学の話があったのに蹴った学校。あくまでも滑り止めなので、これで落ちたらさすがにカッコ悪いのですが、社会ができなかったと嘆いて帰ってきました。「どれどれ」と社会の問題を見たら、これが実に偏った内容でした。一般的な試験に出るような歴史も地理もほとんど出題されておらず、ほとんどが現代史というか、時事問題です。

 なにせ最初の問題が、宮沢喜一、吉田茂、小泉純一郎、田中角栄、竹下登の写真が出ていて、この5人の名前をフルネームで答えろ、というものなのです。これは学校でも塾でも習いません。テレビのクイズ番組の内容です。娘がわかったのは小泉純一郎だけでした。さらにこの5人を総理就任の順番に並べろという問題もあり、僕は思わず「オールスター感謝祭か!」と突っ込んでしまいました。

 また5人の総理の在任中の業績を答えさせる問題もありました。竹下登が消費税を導入したことは、最近テレビでDAIGOが出てきてよくその関連で取り上げられているのでわかったみたいでしたが、宮沢喜一がPKO協力法を成立させてカンボジア派遣(どこに派遣したかを答えるのですが、大人でも正答率は低いのでは?)をしたことを知っている中学生がどれだけいるのでしょう?

 こんな調子で社会の問題は他にも時事ネタが続き、教科書に載っているような例えば「大化の改新」だとか「江戸幕府の成立」とか「地図記号」とか「世界の気候と生産物」のような問題は1問もないのです。時事問題も結構ですが、やはり真面目に勉強してきた子どもたちの成果が発揮できるような問題も入れておいてあげないと、子どもたちの学習意欲を削ぐことになると思います。

 娘は「どうせみんなできなかったから」とあまり気にはしていませんでしたが、国語と社会は得意科目だけに、本命の学校の時にはオーソドックスな問題が出ると良いなと思っています。