幹事クリタのコーカイ日誌2008

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12月25日 ● クリスマスイブに飯島愛の訃報を聞く。

 飯島愛が都内のマンションで亡くなっていたそうです。知人の女性が発見したそうですが、死因はまだ発表されていません。どうやら他殺の線はなさそうで、病死か自殺といったところらしいのですが、どちらにしても突然死というのはショックが大きいものです。僕は9月に突然亡くなってしまった先輩のMさんのことを思い出してしまいました。

 飯島愛とMさんは全く関係ない他人ですが、どちらも死ぬ間際に精神的に不安定で落ち込んでいたらしいというところは共通しています。勝手な憶測で人の死をどうこう言うことは良くないと思いますが、例え自殺ではなくても、やはり心が折れかかっている人のところに「死」は忍び寄りやすいのではないかと思ってしまいます。

 まして飯島愛はひとり暮らし。孤独な人間にはますます孤独さが沁みる環境にあったことでしょう。おりしも世の中は未曾有の不況のまっただ中。右を見ても左を見ても暗い話題ばかりで、先行きだけではなく目の前がすでに真っ暗です。そんな状況でクリスマスとか年の瀬とかを迎えると、一層世の中をはかなんでしまいそうで、死神にとってはもってこいの状況になっています。

 飯島愛が自殺でなければいいと思うのは、こんなご時世に有名人の自殺などがあると、それに触発されてしまう人間がたくさん出てきそうだからです。自殺は自分に対する殺人です。殺人は殺された人の周囲をひどく傷つけ悲しませ、しかも犯人=被害者だけに、犯人に対する憎しみや恨みというカタチでその悲しみを発散させることができません。

 僕はMさんが亡くなったと聞いた時に自殺ではないことを強く願いました。幸いと言うべきかどうかはわかりませんが、Mさんは病死だったのですが、もし自殺だったら亡くなる前々日に2人でランチした僕はなぜもっと話を聞けなかったのか、何か思い止まらせることができたのではないかと、一生悔やみ続けることになったでしょう。

 ああ、それにしてもなんて暗い沈んだ聖夜でしょうか。街にも全然元気とか活気がありません。来年のクリスマスイブはもっと明るい世の中になっていると良いですね。