幹事クリタのコーカイ日誌2008

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12月24日 ● 「審査員」オール巨人の日記。

 一昨日に「M−1の50代以上の審査員を替えろ」と書いたら、こちらで「ベテラン芸人が冷静に分析した評価というのは客観的で若手芸人には大変ありがたいお言葉ではないか」という反論をいただき、なるほどそうかもなぁと思った次第です。確かにきちっとしたベテラン芸人ならきっと若手芸人に対して的確なアドバイスもできるし、水準を下げないように厳正な審査もできることでしょう。僕が一昨日の日記で書いた「全ての50代審査員を替えろ」というのはそういう意味では乱暴に過ぎます。今のお笑いをちゃんと見ていない名前だけのベテラン審査員を替えろというべきでした。

 じゃあ誰がそうで誰がそうじゃないのかということですが、そのひとつの答が審査員の一人である「オール巨人の日記」にありました。オール巨人は明石家さんま、島田紳助と吉本の同期として知られています。芸に対して極めて厳しい人だということは聞き及んでいますが、彼の日記を読むとなるほど審査員に相応しいだけのお笑いに対する力量と愛情を感じます。

 U字工事に対する厳しい巨人の意見も、日記を読めばこれからの彼らの活躍を期待してのことだとわかりますし、テレビの前と現場とでは面白さの感じ方が違うというのも、視聴者である我々にはわからないことで、知ることができて良かったと思います。

 ただ「審査員の方が『今回初めて見るコンビが何組か居てる!』って声が出てましたが、是に関しても普段から見る見ないは、自由ですし、色んな審査員が居ていいと思いますので・是は問題なしだと思います。」というコメントに関しては、やはり疑問に感じざるを得ません。今回の決勝進出メンバーで珍しいのはモンスターエンジンの漫才くらいです。彼らは神様ネタで受けたコンビですから、漫才は滅多にテレビでやっていません。NON STYLEもあまりテレビ出演は多くありませんが、残りは全てテレビで良く見る人気者ばかりです。それで何組も見たことがないというような人は、やはり審査員として相応しいかどうか僕には疑問です。

 また巨人はなにも書いていませんが、紳助がオードリーに厳しい発言をしたことが、最後で審査の流れを変えてしまったような気がしますから、あれも審査委員長としてはどうなのかと思います。僕としては、紳助はMCに回って審査委員長を松本人志にし、審査員もオール巨人は残しても良いけれど、2〜3人は40代の審査員を加えるとともに、最低1人は東京漫才の人にしたらどうかと思います。7人いるなら東京3関西4くらいにしないとバランスが取れません。

 それにしても今回のM−1、優勝したのはNON STYLEですが、一番印象に残って美味しかったのはオードリーの春日でした。あの威張り・勘違い・気持ち悪いキャラでなおかつ好感度が高いというのは希有な存在です。来年のオードリーの活躍が楽しみです。