幹事クリタのコーカイ日誌2008

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12月22日 ● M−1は審査員を替えた方が良い。

 すっかり年末の風物詩となったM−1グランプリ。ここまでイベントして成功するとは思いませんでした。来年は紅白の裏にぶつけてみてはいかがでしょうか?かなり期待できると思いますけど。

 ところで今年の結果は順当だったと思います。NON STYLEが優勝、2位に敗者復活組のオードリー、3位にナイツというのは、見ていて僕も納得できました。恐らく多くの視聴者も一緒だと思います。

 しかし問題は「結果」としては同じだったというだけで、審査員が僕たちと本当に同じ目線で見ていたかどうかは少々怪しいと感じられたことです。彼らのほとんどが今回出場した芸人たちのネタを初めて見たとか、知らなかったとか言っていたのですが、審査員にとっては無名の芸人たちでも、お笑いネタ番組を見ている視聴者からすればお馴染みの面子ばかりです。

 当然僕たちは彼らの持ちネタやギャグを知っていて、その上で昨日のザ・パンチやU字工事やオードリーの笑いを楽しんでいます。ところが初見の審査員からしたら、彼らのギャグがわからない可能性が十分にあります。わからなければ面白くないのも当たり前です。あれだけ勢いがある面子を揃えておいてファンも「今年は活きのいいところが揃った」と思っていたのに、審査委員長から「大丈夫かなと思っていた」なんてコメントされるとガックリきます。

 そんな審査員は「勉強不足」だと言わざるを得ません。仮に野球解説者が日本シリーズで巨人の坂本や西武の岸を見て「初めて見ましたが良い選手ですね」などと言ったら大顰蹙です。1年間、どこを見ていたんだと非難されることでしょう。

 今が旬の若手芸人たちが競うのがM−1です。だったら毎年同じ面子の審査員たちは、せめて「エンタの神様」「レッドカーペット」くらいは常日頃から見ておくべきでしょう。視聴者よりも知らない連中が審査員なんて、その方が問題です。それができないのなら、代わった方が良いと思います。

 それに松本人志が審査員の中で最年少というのも問題です。今の若手は50代以上なんてターゲットではありません。あくまでも子どもを含めた若年層向けの漫才をやっているのです。なのに非ターゲットばかりで審査すること自体が間違っています。笑い飯に最高点をつけてオードリーに低い評価しか与えなかった島田紳助を筆頭に50才以上の審査員を排除し、審査員の若返りを図る時期にきたのではないでしょうか。

 紳助が作ったM−1だから、紳助が審査委員長を外れることはないのかも知れませんが、不安そうに、松本の採点をうかがっていた彼を見ていると、そろそろ今のお笑いについていけてないのかもと本人も感じはじめているんじゃないかと思いましたけどね。