幹事クリタのコーカイ日誌2008

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8月18日 ● 北京五輪あれやこれや。

 多くの競技が開催されて今がまさにオリンピック真っ盛り。あちらこちらでどんどんメダリストが生まれています。日本も期待の競技が同時多発しちゃっていて、この週末はどのチャンネル見たら良いのかわからないほどでした。

 競泳は男子400mメドレーリレーでフェルプスの8冠達成で幕を閉じましたが、日本が頑張って銅メダルを獲得したのも素晴らしいことでした。北島はもちろん、それ以外の3人の頑張りが感動的でした。かつては決勝に残るだけでも喜んでいたのに、今ではメダル争いの常連。メドレーリレーこそその国の総合的な「水泳力」が象徴されるだけに、アテネに続く銅メダルは誇って良いでしょう。

 卓球は男女ともにメダルに手が届きませんでしたが、実力からしたら妥当な結果だと思います。結局、今の卓球界は中国選手をどれだけ帰化させたかによってメダルの色が変わってくるだけのような味気ない状況ですから、まあ日本はこんなものかという感じですね。

 女子マラソンは野口が走れないと決まった時点でこうなることは予想できました。ただ陸上競技としては選手寿命が長い種目だけに、野口のロンドン五輪への挑戦を期待したいと思いますし、今回2回目のマラソンだった中村の成長も楽しみです。今回金メダルのトメスクは38才、銀メダルのヌデレバは36才。トメスクはアテネで20位の選手です。30代でも伸びる要素があるのですから。

 ハンマー投げの室伏は残念でした。アテネで繰り上がり金メダルだっただけに、今回こそ堂々と表彰台の真ん中に立ちたいと思ったことでしょうが、やはりベテランとなってしまって、一発の力は衰えてしまっていたようです。80mを超えたとは言え5位は悔しいことでしょう。

 陸上と言えば100mのボルトの驚異的な世界新記録が何より驚きでした。オリンピックの決勝で最後にゴール前を流してしまうような選手は見たことがないし、それで世界新記録ってマンガみたいです。しかも風は0m。このままボルトは人類初の9秒5台に突入していくのでしょうか?

 日本期待の女子レスリングはアテネと全く同じ結果になりました。もちろん立派な結果なのですが、4年たっても同じというのもどうなんでしょうね?先日も書いたように、金メダルを取れる人間が同じで、アテネの繰り返しをこれほどどの競技でも見せられるとは思いませんでした。これから4年後に向けて世代交代はうまくいくのでしょうか?

 テニスはシングルスを制したのがナダルとディメンティエワ、ダブルスがフェデラー/ワウリンカ組とウィリアムズ姉妹。女子シングルス以外は妥当といっても良いでしょう。テニスファンととしては滅多に見られないフェデラーのダブルスが見たかったです。

 期待外れなのが野球です。予選で2敗まではと言っていましたが、あっさり2敗して大丈夫なんでしょうか?まだアメリカと戦っていないのに、もう後がありません。そもそも今回の代表はこれで良いのかという疑問は、恐らく多くの人が感じているだろうと思いますが、僕はそもそも監督が星野で本当に良かったのか、ということを前から思っています。星野は名監督ですか?僕には政治力は長けているけれども、監督としては凡庸だと思っています。しかもコーチ陣に自分の仲良しを起用するようでは最初から勝つことよりも、星野が自分の勢力、発言力を確保するめに五輪を利用しているようにしか思えません。

 もっとも選手たちは監督の思惑がどうあれ懸命に戦っていると思います。ただ彼らもプロです。本来の仕事であるペナントレースを放棄して参加しているわけですから「頑張った」だけでは意味がありません。結果を出してこそプロです。この先、日本にはメダルを期待できる競技があまり残っていません。この北京で最後となる野球とソフトボールにはぜひ頑張ってもらいたいものです。