幹事クリタのコーカイ日誌2008

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8月7日 ● 話題沸騰のグーグル・ストリートビュー。

 グーグルマップの衛星写真で驚いてから随分と経ちました。と言っても2年ちょっと前ですけど。地図好きとしては、地図と衛星写真の組み合わせというのは実に知的興奮を覚えるもので、しばらく僕ははまりまくって世界中の観光地や、自分の友達の家なんかを見て回ったものです。

 そのグーグルが今度はまたぶっ飛んだ機能を搭載しました。「ストリートビュー」機能です。地図上の町並みを歩行者視点で360℃見渡せるというのですが、実際に見てみると、本当にもうとんでもないことです。こんなことが一私企業で可能だとは。これだけの画像をよくぞまあ撮影したものです。データ量だけでも半端じゃないことでしょう。しかも今後逐次更新していくとなると、一体グーグルはどれだけのデータを溜め込んでいくことやら。

 実際に自分が知っている場所に地図から飛んでストリートビュー機能を使うと、まさにバーチャル旅行気分です。そのリアルさと詳細さは衛星写真の比ではありません。こんなことが家庭にいながらできてしまうなんて、テクノロジーの進歩はとどまることを知らないないなぁと驚嘆してしまいます。

 ただ当然のことながら、ここまでやるとなるとプライバシーの問題が気になります。家やクルマや歩行者まで勝手に撮影されて、勝手に掲載されてしまっているんですから。写っている人や車にはモザイクをかけるということですが、例えば東京在住の不倫カップルがお忍びで神戸に旅行し、中華街を歩いているところを偶然に撮影されてしまったら、顔にはモザイクがかかっていても多分奥さんが見れば一発で「これはうちのダンナだ!」とわかるんじゃないでしょうか?まして普通に歩いているだけならともかく、腕を組んでいたりしたら完全にアウトです。

 幸い(?)日本版ではまだ関東、関西、仙台、札幌のみで、名古屋はエリアになっていませんが、恐らく今頃は名古屋の街中にもグーグルの車が走り回って撮影しまくっていることでしょう。なんでもプリウスの屋根に全方位撮影できるカメラを積んで走り回っているらしいですからね。エリアになったら楽しいような怖いような気がしますが、その前に訴訟になって機能停止ということもあるかも知れません。楽しむなら今のうちだったりして。