幹事クリタのコーカイ日誌2008

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7月1日 ● リアル『CHANGE』への期待。

 会社の後輩T西がいよいよ先月で退社して政治家への道を歩み始めました。昨晩の送別会には100人を超える人が集まって、盛大に送り出したのですが、つくづく政治を志そうとする人間のパワーには感心しました。

 T西はこの「コーカイ日誌」上では単に僕よりはるかにテニスが上手い後輩ですが、実際には仕事の傍らNPOを立ち上げ、国連活動で世界中を飛び回り、大学院で修士号を取り、そして我々とテニスをしているスーパーサラリーマンです。どれかひとつだけでも仕事の傍らにやるには大変な労力と時間がかかることなのに、それだけやってもまだ物足りないと思うからこそ、会社を辞めて政界を目指すのだろうと考えると、そのエネルギーたるや恐るべしです。

 彼はやたらと人当たりが柔らかく、誰とでも友達になってしまうので、そうやってあちらこちらで活動をして幅広い人脈を築いています。全くの想像で言いますが、恐らく僕の100倍くらいの人を知っていることでしょう。それも単に人数の問題だけではなく、影響力の大きい質が高い人脈を持っています。僕だって普通のサラリーマンに比べれば人脈は広い方で、よく「こういう人知らない?」と相談されるのに、そんな僕から見てもとても太刀打ちできるレベルではないと感じます。

 人脈というのはただ知っているというだけでは何の意味もありません。いわばお金と一緒で、持っているだけではなく有効に使って初めて意味があります。僕の場合は自分と自分の周りの人が、より良く、より楽しく生活できるために人脈を使うくらいですが、T西の場合はそれだけでは使い切れないほど豊かな人脈を持っているわけですから、当然もっと大きなステージで活動するために使おうとするのも無理からぬ話。本人が会社員という枠では収まりきれないと感じている以上、今回の政界転身は止めようもないと思いました。

 これからのT西は「キレイ事」だけではない政界で、泥臭くやっていけるかどうかにかかっていると思います。今までの華麗なサラリーマン生活のようには決していかないことでしょう。まあそのあたりは父親が長年政治家をやっているだけにわかっているとは思いますが。もっとも、正直言えばドラマ『CHANGE』のキムタクのように、どこまでも「キレイ事」を押し通していくスタイルもT西にはちょっと期待しています。現実と理想とは違うことをはわかった上で、青臭い政治スタイルを押し通す奴が一人くらいいても良いし、それが自分の知人であるのはちょっと自慢ですから。