幹事クリタのコーカイ日誌2008

[ 前日翌日最新今月 ]


 
6月12日 ● タスポとタバコ税増税。

 僕は生まれてから47年間、一度もタバコを吸ったことがないし吸ってみたいと思ったこともありません。父親がヘビースモーカーだったせいで、子どもの頃からタバコの煙がイヤでイヤで仕方がありませんでした。自分の主宰するテニスサークルの入会条件は23年前から「禁煙」です。スポーツする人間がタバコを吸うということ自体、僕には信じられません。

 昔は煙たかった会社も今は禁煙です。これも20年以上前から僕は会社は禁煙にすべきだと主張していたのですが、当時は誰も相手にしてくれませんでした。ようやく現実が追いついてきて嬉しい限りです。僕の周りの人間もどんどんタバコをやめたし、吸う人も遠慮がちに離れて吸うので最近あまりタバコの煙を意識させられることもなく、心安らかに過ごしています。そんな僕ですから話題の「タスポ」なるものを見たことがありません。でもタバコを吸う人は自販機で購入することも多いでしょうし、実はみんな持っているんですよね?

 子どもの頃、よくおつかいで父親のタバコを買いに行かされたことがありました。もちろんお小遣いとして10円貰えたりするので嬉しかったりもしたのですが、近所のタバコ屋(ってものが最近少ないですね)は「エコー」とか「いこい」とか、父親が好きなタバコはわかっているので、「タバコください」というだけですぐに出してくれたものです。

 いま子どもがおつかいをすること自体、防犯面から考えて少ないのでしょうが、ましてタバコを買いに行かせるなんておつかいは成立しなくなっています。子どもがタバコを買いにきても売らないし、自販機もタスポが必要。「三丁目の夕日」的な世界は、どんどん映画の中だけになってきてしまいました。

 タバコ税の増税も囁かれています。最終的には1箱1000円になるかも知れません。これもかなり昔から僕が唱えてきた説で、3年前にようやく本気になってきたと書きましたが、それから3年たってやっとまともに検討される時代になったということです。

 そもそも僕は所得税のような「稼いだ金」に税金をかけるよりも、消費税のような「使った金」に税金をかける方が良いと昔から思っています。所得をごまかして脱税するやつらから税金を取り立てるなら消費税が一番だし、自営業者もサラリーマンも公平です。税金を払いたくなければあの手この手で脱税するのではなく、なるべく買い物をしないでつつましく生活すれば良いのですから。タバコだけではなく酒税も大幅値上げすべきですし、クルマも1000万円カーなんて30%くらいの消費税にしてしまえば良いと思います。

 タバコに関する様々な取り組みがなされるたびに、それをきっかけに禁煙する人が増えていきます。そういう意味ではタスポ導入も意味があったと思いますし、タバコ税の増税も大賛成です。何とか僕が死ぬ頃までには日本の喫煙率が10%を切るようにならないものでしょうか。