幹事クリタのコーカイ日誌2007

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7月10日 ● モテたい男はバーゲンを無視する。

 いまデパートやファッションビルはバーゲン真っ盛りです。名古屋の主要デパートも6月30日からバーゲンセールを開始して、今ごろのこのこ行っても人気のあるものはとっくに品切れ状態です。僕もデパートで服を買うのは年に2回のバーゲンシーズンだけ。それも最近は余計なものを買わないように、行く店を絞っています。それでも今回の合計金額は約10万円。スーツを買わない僕としては結構な金額です。

 僕が財布の中身を見ながらこんなに頭を捻ってセコセコと買い物をしているというのに、テニスサークルの某氏ときたら、相変わらず豪快な買い物王ぶりを見せています。まるで「いただきストリート」のマハラジャです。バーゲン真っ最中の日曜日、某氏は名古屋随一の老舗デパートで20万円余り服を買い、さらそれだけでは飽きたらず別のデパートでまた4万円以上の散財をしてきたそうです。しかも、どちらもバーゲンをやっていないブランドショップで。「バーゲンやっているブランドに良いものがなかった」そうですが、バーゲン中のデパートで正規料金で服を買うなんてお大尽な行為は、叶姉妹クラスのセレブしかやらないことでしょう。

 とにかく今年になってから狂ったように浪費している某氏に、最近一体いくら服代を使っているのかと聞いたら「月60万円」という仰天回答。一介のサラリーマンの行為ではありません。一家四人が余裕で暮らしていけます。毎月60万円分も服を買っていたら、あっという間にタンスもクローゼットも服だらけです。服に埋もれて暮らさないといけません。いくらこれまでの貯金と親の遺産が入ってきて「財閥くん」になったとは言え、度を超えています。

 しかも某氏はメーカー勤務の技術者ですから、会社では作業着。平日は通勤時にしか私服は着ません。土曜日は僕たちとテニスをしているのですから、本当にデパートで買った服を着るチャンスなんて数えるほどしかないはずです。

 どうせ着られないほど服があるのなら、もったいないから僕たちが着てやると某氏に進言しているのですが、彼は頑として「着るから大丈夫」だと言い張っています。でも、その着る機会というのが、僕たちとテニスした後のお茶会ではねぇ。みんなTシャツに短パンかジャージみたいな格好をしている中で、ひとりだけハイブランドのシャツを着て「サイゼリア」でハンバーグを食べられても困るんですけど。

 そもそも某氏は理系技術者に相応しく、長年ファッションにほとんど興味はありませんでした。西友やジャスコなどのスーパーで服を買っていた人間が、40才を過ぎてからいきなりデパートでブランド服を買い込んでも、とてもじゃないけど着こなせるものではありません。金さえ出せばオシャレになれるわけではないのです。モテたいからと言っても、そんな服に着られているような状態では、女性は興味を示してくれないと思うのですが。モテたいならお金のかける部分が違います。

 いま買い込んでいる服が某氏の体に馴染んでくるには、もう数年はかかることでしょう。それまで彼の通帳に残高が残っていれば良いですけど。


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