幹事クリタのコーカイ日誌2007

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7月9日 ● 大忙しの決勝戦。

 ウィンブルドン最終日。男子シングルス決勝戦をNHKのBS-hで中継し始めたのが夜10時。フェデラーとナダルが全く互角の戦いで1セットオールになった頃に、女子ダブルスの決勝をGAORAがこちらもライブで中継を始めました。杉山組が1セット目を取る好調な滑り出しを見せています。

 男子シングルスは5セットマッチ、女子ダブルスは3セットマッチのため、先に2セットを終えた男子シングルスと遅れて始まった女子ダブルスの試合進行がシンクロをはじめてしまいました。見ているこちらはチェンジエンドのたびに、あちらとこちらを切り替えて観戦するという慌ただしい状況に陥ってしまいました。日本時間深夜1時半頃にとうとうどちらも最終セットに突入。それぞれが素晴らしい試合だっただけに、本当は腰を落ち着けてじっくり観戦したかったのですが、どちらも目が離せない状況だけにどうしようもありません。

 男子シングルスの最終セットはナダルが押し気味で、フェデラーのサービスゲームをブレイクしそうになるのですが、フェデラーがそのたびに何とか凌いでいます。女子ダブルスは1セット目を取って立ち上がり好調だった杉山組ですが、相手のブラック&フーバー組がどんどん攻撃のリズムが良くなってきていて、少しずつ押されてはじめ苦戦が続いています。

 結局フェデラーは最後の最後でグッとギアチェンジしたかのようにプレーの質を上げてナダルを置き去りにして勝ち、ボルグ以来の5連覇という偉業を達成しました。杉山組は逆に押し切られて全仏に続く準優勝に終わってしまいました。どちらも決着がついたのは深夜2時過ぎ。男子シングルスが終わるとすぐに女子ダブルスも終わるというタイミングでした。

 終わってみればフェデラーの前評判通りの優勝ではありましたが、ナダルがここまでフェデラーを追い詰めたのは驚きました。明らかに去年よりもプレーが芝にアジャストしていて質が上がっています。フェデラーの進歩よりもナダルの進化のスピードの方が速いので、来年はいよいよどうなるかわかりません。これはかつてマッケンローとの激闘を制して5連覇を達成したボルグと同じ状況です。翌年、ボルグはマッケンローに決勝で敗れて連覇を止められるのですが、来年フェデラーとナダルによって、歴史が繰り返されるかも知れません。テニスファンにとっては、ますます楽しみが増したウィンブルドンでした。


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