ねるとんパーティで知り合った女性にカモられた先日の某氏の後日談です。先週テニスサークルを珍しく休んだ某氏、いったい何をしていたのかと聞いたら「傷心旅行に行ってました」とのこと。それはそれは。一人で？「いえ、ツアーで神戸へ」。は？傷心旅行なのにツアー？どういうツアー？「ねるとんパーティを主宰しているところが企画した３０代男女のお見合いツアーです」。って、それのどこが傷心旅行や！次なるターゲットを探しているだけじゃん。しかもキミは４０代だし。

　でも本人はあくまでも出会いが目的ではなく、旅行に行くことが目的だったと言い張っています。で、男女どれくらいの人数で行ったわけ？「それがひどいんですよ。男が２３人いるのに、女性はドタキャンが相次いで１３人しかいなかったんですよ」って、傷心旅行なら男女比がアンバランスでも構わないはずでしょ？「それにあんまりいい人がいなかったから、誰も指名せずに帰ってきました」。だ〜か〜ら〜、目的は傷を癒しに行ったのか、それとも新しい出会いを求めに行ったのか？「だから傷心旅行ですよ」。

　某氏にしてみれば、新たな出会いがあればそれは傷を癒すことができた「出会いの旅」なわけで、そういうターゲットになるような女性がいなかったから、単なる「傷心旅行」だったという解釈なようです。しかも、バスで隣り合った見知らぬ同じ年の男性に、先日の女性の話をしたところ「それはキミ、騙されたんだよ」とコンコンと説教をされたそうで、そんなことは僕たちが最初から言っているのに信じなかったくせに、どうしてねるとん旅行に参加するようなモテない４０男に言われたら「そうか」と納得するのかわかりません。

　じゃあ、その旅行に行っても良いことなかったんだ？「あ、でも僕は女性から指名があったんですよ」。はいはい、そりゃキミは条件だけは愛知県ナンバー１だからね。。「それに女性による投票で全男性の中からベストドレッサー賞に選ばれたんですよ！」。出た！ベストドレッサー賞！なにせ某氏は今年に入ってから金にあかせて狂ったようにハイブランドの服を買いまくっています。そのねるとん旅行にもバーバーリーやらジパンシィやらディーゼルやらを着込んで行ったらしいですから、モテない未婚３０代男性に比べたらずっと良いモノを着ていることでしょう。そりゃ３０代の女性から見たら「こいつ、金持ってるな」と狙われるのも当然です。

　でも本来ベストドレッサーというのは、センスよく自分に合った服を着こなしている人のことを言うのであって、単に高い服を着ているだけの人のことを言うのではありません。某氏はむしろ着慣れていないハイブランドの服をめちゃくちゃなコーディネートで着ている「成金ファッション」ですから、多分ドン小西あたりにチェックさせたら、逆に「ワーストドレッサー」と言われそうなんですけど。

　ま、本人はこの年になって初めて服に興味を持って買うようになったんですから仕方ないですけどね。サークルにはファッション大好きな「街のおしゃれさん」もいますから、今度彼女と一緒に買い物に行ってコーディネートしてもらえば良いのに、と思いました。きっと彼女にギャルソンのジャケットを１枚買ってあげれば付き合ってくれますよ。某氏の財力ならギャルソンだって安いもんです。