幹事クリタのコーカイ日誌2007

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6月14日 ● 遊び人の「男の夢」とは。

 会社の後輩K橋は新入社員時代に「双子の女の子と同時に付き合いたいんですよ。朝起きた時に右を見ても左を見ても同じ顔って、なんか男の夢じゃありませんか!」とバカなことをほざいて、「お前の夢はちっちゃいな〜」と呆れられていました。

 そして先日また「男の夢」の話を聞いてしまいました。知人(女性)の兄の話です。その人はもう50才になる開業している歯科医なんですが、とにかく若い頃から大の女好きで浮気性。当然結婚してからも女遊びがやむことがありませんでした。しかも本人は罪悪感が乏しくあまり隠そうともしないので、すぐに奥さんにバレてトラブルになります。

 そしてついに数年前から別居、マンションを買ってそこに住むようになりました。当然今まで以上に女性との交流は盛んになり、最近では外国人留学生を「援助」しているそうです。まあ貧乏な外国人留学生にしてみても、いろいろと便利なのでしょう。お金はたっぷり持っているし、彼氏がいても文句は言われないし、帰国するまでの限定で付き合ってくれるそうです。

 ただこの人が大物(?)なのは、本来の自宅の1階が自分の医院だということです。つまり、別居をしていても毎日仕事をするために自宅に通ってきているのです。しかも女と別れると、そのまま自宅で食事をして、時には風呂にも入って、それから自分のマンションに帰るんだそうで、なかなかその図太い神経は見上げたものです。

 もちろん、奥さんも最初の頃は怒ってダンナを追い詰めていたらしいのですが、だからと言って経済的な理由から離婚する気はなく、結局何となく「なあなあ」で済んでしまっているんだとか。本人はテニスをしたりスキューバダイビングをしたりと遊び放題で、外国旅行にも年に何回も行っているとか。それを聞いた知り合いから「男の夢だねぇ」と感心されて悦に入っているそうです。

 確かに金がふんだんにあって、遊びたいだけ遊んで、それで奥さんも放任、仕事もちゃんと回っているんだから、本人としては文句のない人生でしょう。しかし、僕には本当にそれが「男の夢」なのかどうか疑問に感じてしまいます。そりゃK橋に比べれば「男の夢」のスケールは大きくなったかも知れませんが、方向性は同じです。

 もちろん僕もそんな「遊び人」の人生を否定するものではありません。聖人君子のように生きるのも破滅的に生きるのも人それぞれ。お金のために夫と別れないで野放しにしている奥さんも似たようなものですから別に可哀想だとも思いません。ただ、どうせ女性と付き合うのなら、もう少しその女性を幸せにするような付き合い方はないのかなと思ってしまいます。自分の欲望を金で満たすだけのような付き合い方は、お互いに不幸で時間のムダです。自分の周りの全ての女性を幸せにしてこそ、女好きな遊び人の「男の夢」じゃないかと思います。

 ま、そんな真っ当なことを考えている時点で、僕にはすでに遊び人としての資質に欠けていることがわかりますけどね。K橋やMっちゃんに「クリタさんはわかってないな」と逆に呆れられそうです。


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