いま全仏オープンテニスが熱い、と言っても、ほとんどのスポーツファンとマスコミは近づくサッカーＷ杯に目を向けてしまっているので、テニスに熱中しているのは一部のテニスファンだけでしょうが、とにかく毎日熱い戦いがパリでは繰り広げられています。

　女子はエナンやモーレスモ、クライシュテルス、シャラポワ、ヴィーナス・ウィリアムズら最近のグランドスラムタイトルを獲得している強豪が順当に勝ち進んでいて、これに復活したヒンギスがどこまで対抗できるかというところ。いよいよベスト８が揃い始めているので、これからが本番です。

　男子はフェデラーとナダルの強さが際立っています。十中八九はこの２人での決勝戦になることでしょう。かつてのボルグとマッケンロー、ベッカーとエドバーグ、サンプラスとアガシのようなライバル対決になりそうで、今からわくわくします。

　そのフェデラーですが、今年１０月に有明の森で行われるＡＩＧジャパンオープンテニスに初参戦するということになっています。まだ日本でプレーしたことがないフェデラーだけに、日本のテニスファンにとっては見逃せない話です。チケットの売れ行きも良く、まだ４ヶ月先の話だというのにすでに週末のコートサイド席は売り切れ状態です。テニスってそんなに人気があったのかな、と思いますが、きっとこれもフェデラー効果でしょう。

　ただ問題は本当にフェデラーは来るのか、ということ。と言うのも、この大会は有力選手がドタキャンすることで昨年名を馳せてしまった大会だからです。去年書いたように、男子の有力選手が次々と出場辞退してしまって、グレードの低い女子の方が面白くなってしまったくらいです。

　この時期は全米オープンも終わってほぼシーズンも終盤。故障を抱えている選手も多く、わざわざ遠い日本まで出かけるのはイヤだということで欠場が多いのだろうと思います。しかも有明の森は都営で、世界の他の一流大会の会場に比べて設備面でも劣ります。フェデラーは責任感の強い選手ですから、昨年のサフィンのように簡単にドタキャンするとは思えませんが、やはり本当に来るのかどうか心配です。もうチケットおさえちゃったしなぁ。