幹事クリタのコーカイ日誌2006

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4月7日 ● 戻ってくる場所であること。

 テニスサークルのメンバーにはさまざまな人材がいて、その多種多様な人がいることが魅力なのですが、JICAで海外に派遣されているメンバーなんていうのも現在2人います。1人は農業指導でケニアへ、もう1人は看護師としてホンジュラスへ。

 そのケニアに行っているマッキーが1年半ぶりに一時帰国してきました。本来の派遣期間は2年だったのですが、半年延長を繰り返し、挙げ句に今回は9ヶ月延長。都合3年9ヶ月もの間ケニアに在住することになったのです。

 今回丸3年たって一区切りということで、一昨年夏以来の一時帰国となったたわけですが、実家の奈良と大学院まで過ごした岡山、出発直前までいた名古屋、そして東京と2週間の間に4箇所を駆け回る大忙しの毎日。名古屋にも名古屋大学へのセミナー出席で駆けつけた1泊2日の短い滞在でしたが、その2日目の夜に一緒にテニスをして、1時間ほど食事だけして帰っていきました。

 ケニアに行っていても相変わらずテニスはしているらしく、往年のフットワークは健在でしたが、ナイロビにナイターテニス設備は「ほぼない」そうで、久しぶりのライトの下でのテニスは調子が出なかったようです。

 我々としてはテニスよりもケニアでの生活ぶりを聞くほうが楽しみだったのですが、日本のODA予算を無駄遣いしているかと思えば、住んでいる部屋こそ一人暮らしには手に余る広さらしいのですが、意外やそれほど贅沢をしているわけでもないようです。日本のように遊興にふけるほど遊び関係の施設が充実していない、と本人は言っていましたが、なにせ世間の目が厳しいご時世ですから、ちょっとトーンダウンの発言をしているだけかも知れません。もしくはHIV感染率がめったやたらと高いらしいケニアでは怖くてそれほど「出撃」できないだけなのかも。

 なんにせよ、彼はこれからまた9ヶ月ケニア暮らし。そして、それが終わっても今度はウガンダへ数年間赴任することになるかもという話で、ずっとアフリカ生活が続くようです。それでも一時帰国するたびに律儀に名古屋に顔を出してくれるのは本当に嬉しいことです。

 いま企画しているサークルのOB会でも、連絡のあった昔のメンバーから「いつでも帰ってこられる場所があってうれしい」という声を聞きました。恐らく若い人にはピンとこないかも知れませんが、年を重ねるにつれて、そういう古くからの仲間とか場所があることのありがたさというのはわかるようになります。昔なじみの飲み屋や喫茶店のように、サークルがずっと同じところで活動していることの意味というのも改めて認識しました。


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