幹事クリタのコーカイ日誌2005

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4月23日 ● ケツメイシ『さくら』。

 さすがにもう桜はすっかり散ってしまいました。今年はパッと咲いてパッと散って、まさに桜らしい咲き方散り方だったのですが、僕自身はちゃんと花見ができたので満足しています。

 ところで今年ヒットした桜関連楽曲でケツメイシの『さくら』と言う歌があります。毎年桜にまつわる新曲がいろいろ発表されますが、今年はこの『さくら』がナンバー1でしょう。それは単にヒットしたというだけではなく、楽曲のクォリティの高さ、歌詞のせつなさと叙情性が秀逸だからです。

 この歌の中で「香り」が記憶に残っているという歌詞があります。サビの部分を引用すると

 きみが風に舞う髪 かきわけたときの淡い香り戻ってくる
 二人約束したあの頃のままで

という歌詞です。遠い昔、桜が舞い散る中でした二人の約束、彼女が髪をかき上げる時に漂った香り。桜が咲くたびにその楽しくて寂しい記憶を思い出してしまうという、実にせつなくて心に沁みる歌詞です。青春時代の約束、それ自体がせつない思い出なのに、さらにそれが桜吹雪と彼女の香りと結びついているのですから、もう一生その記憶を忘れることはできません。

 誰でも思い当たることでしょうが、「匂い」は記憶と直結します。特に恋愛方面における「香り」は強烈なファクターで、好きな異性の香りを感じると、つい周りを見回して本人を探してしまいますし、それまで特に好きではなかった香りでも、好きな人がつけていれば当然のように好きになってしまいます。そしてそれが思い出になった時には、せつない「香り」として自分の中に残るのです。

 以前にも書いたように僕はフレグランス好きなので、いろいろ試して楽しんでいますが、ここ1年弱はブルガリプールオムにはまっています。その気に入った自分の匂いを女性から「いい匂い」と誉められるとやはり嬉しくなります。なにせ「加齢臭」が気になるお年頃だけに余計に匂いには敏感ですから。幸いまだ娘に「お父さんクサーイ」と嫌がられたことはありませんが、そんなこと言われたらかなり落ち込みそうです。

 そうそう、僕の「匂い」を敏感に気づいて誉めてくれた人は、いち早くケツメイシの『さくら』にも反応してはまっていました。そういう人は感性のツボが近いと言うか、DNA的に相性が良いのかも知れません。きっとせつなくなるような香りの思い出もあるのかも。今度聞いてみようかな。


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