幹事クリタのコーカイ日誌2005 |
4月22日 ● あるプロ野球監督との話。 先日仕事で某プロ野球チームの監督と雑談する機会がありました。とは言え、監督になる前から仕事では会っている人だったのですが、今年から監督になってしまったので、ついつい苦労話などを聞くということになってしまったというわけです。もちろんオフレコと言うか、ここでは書けないような話もいろいろ聞かせてもらったのですが、感心したのは彼がファンのことをきちんと考えていることでした。 リーグが混戦状態で彼のチームも毎試合接戦が続いています。「疲れるけどファンは喜んでいるから」と笑顔でした。せっかく見に来てくれたファンに対して、例え勝ち試合であってもワンサイドゲームでは申し訳ないというのです。 彼のチームには引退が囁かれている大選手がいます。監督としては力が落ちてきていることはわかっていても大選手だけにベンチや二軍に置くわけにもいかないし、起用法が難しいところだろうと思うのですが、彼はそれよりも「ファンが納得するカタチ」というのにこだわっていました。その選手は球団の宝だから、本人とファンが納得するカタチの引き際を考えなければならないと。つい僕たちからすると目先の「勝ち負け」にこだわってしまいますが、実際に勝負している監督の方がファンのことを考えているんだなぁと思いました。 他にも今年から始まった交流戦の展望を聞いた時も、松坂や岩隈が自分のチーム相手に投げるよりも巨人戦に投げる方がファンは喜ぶだろう、という話をしていました。自分のチームに有利か不利かということよりも、せっかく始まった交流戦なんだからなるべく盛り上がるようにしたいと考えているのです。 もちろん、全ての監督がそういう風に「ファンありき」で発想しているとは限りません。「勝ってナンボ」という人もいることでしょう。むしろその方が多数派なのかも知れません。でも、彼のように「プロ野球は危機的状況にある」という認識に立ち、野球界全体が盛り上がるように、ファンが喜ぶプロ野球にしていこうと考えている監督や選手もいるのです。 監督になる前からクレバーな人だなとは思っていましたが、監督になってますます顔つきも精悍になりクレバーさが増したようでした。厳しい状況の中で引き受けた監督ですが、何とかAクラス入りは果たして欲しいなと願っています。生まれた年も同じだし応援しています。頑張れ、横浜! |
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