幹事クリタのコーカイ日誌2005

[ 前日翌日最新今月 ]


 
2月19日 ● 誰が悪いかと言えば僕が悪い。

 昨日僕はコンビニで「Men's Joker」という男性ファッション雑誌を買いました。ベルトとかウォレットコードとか欲しいと思っていたところなので、ちょっと参考にしようと思ったのです。立ち読みで済まさなかったのは、仕事が忙しいのでコンビニでのんびりしていられなかったから。

 で、会社に戻ってお金を引き出すためにATMコーナーへ。うちの会社は自社ビルなので1階にATMが設置されています。お金を引き出す時に雑誌をポンとATMの上に置きました。「ああ、これを忘れていかないようにしないと」と思いながら。

 ところがATMへキャッシュカードを入れた瞬間に思い出したのは、前夜にNHKで見たキャッシュカードのスキミング犯罪のこと。実は子どもの教育保険を解約した返戻金が昨日入金されていて、僕の銀行口座には瞬間的に大金が入っています。「そうだ、この機会にカードの暗証番号もわかりにくいものに変更しておこう」と思い立ち、ATMを操作している間にすっかり雑誌のことなど失念してしまいました。

 ATMコーナーから出てきたら、そこに親しいプロダクションの女性がいたので、ついつい話し込んでしまい、その間に仕事の電話が携帯にバンバンかかってきます。慌てて戻ってバタバタと打ち合わせなどして1時間後。さて、デスクに戻ろうかと思った瞬間に雑誌のことを思い出しました。

 部長が呼び止めるのも「後にして」と振り切ってATMコーナーにダッシュ。ATMの上にはちゃんとコンビニのビニール袋が。良かった、と思って掴んだら、あれ?軽いぞ。あったのはビニール袋だけです。中身の雑誌はどこにもありません。あちゃーと思って受付の女の子に「雑誌が落とし物で届いてなかった?」と訊ねてみても案の定「届いていません」とのこと。届けるなら袋ごと届けるよな。

 かくかくしかじかで、と彼女たちに話をしたら「ATMコーナーなら防犯カメラが取り付けてあるから、直前1時間分を見ればすぐに誰が持っていったかわかりますよ」と言われました。それもそうだけど。でも、社内のATMコーナーである以上、持っていったのは社員もしくは出入りしている関係会社の人、すなわち身内です。たかだか650円の雑誌一冊のために身内で犯人探しをするようなことはしたくありません。

 しかも僕は自分の後にATMコーナーに入っていったのが誰かも覚えています。もちろん、その人に「僕の雑誌持っていってない?」と聞くこともできません。そうであってもなくても気まずい思いをすることは確実だからです。

 確かに人の雑誌を勝手に持っていくのは悪いことです。しかし、置き忘れられている雑誌を持ち去る行為にどれほど罪悪感があるかと言えば、ほとんどの人はあまり罪の意識を感じないことでしょう。僕の気分はかなり悪いのですが、でも結局誰が悪いのかと言えば、置き忘れてしまった自分が悪いのですから。もう一度雑誌を買い直すかどうか、ちょっと今悩んでいます。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。