幹事クリタのコーカイ日誌2005

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1月16日 ● 褒めるにはエネルギーが必要。

 清水義範と言えば、名古屋が生んだ人気作家で、僕も彼の作品のほとんどを読んでいます。どれを読んでもハズレがないヒット率の高さは、同じ名古屋が生んだ現代の偉人イチローに通じるものがあります。

 その清水の最新作『清水義範のほめ言葉大事典』の中で、彼は人を褒めるにはプラスのエネルギーが必要で、褒めるよりもけなす方が絶対に楽だと言い、だから人間は疲れてくるとプラスのエネルギーが必要な「褒める」ことなどもってのほか、ついついけなしてばかりになると言っています。

 実に至言です。人を育てるには「褒めて育てよ」と言いますが、実際に子どもであれ部下であれ「褒めて育てる」難しさは相手してみるとつくづく実感できます。何とか子どもを褒めたくても悪いところばかり目について、ついつい叱ってしまいますし、褒めるにしても単純に褒められずに余計な一言を付け加えてしまいます。褒めるにはプラスのエネルギーが必要だ、と言われれば、なるほど「褒め上手」な人が少ないのもうなずけます。

 仕事などで疲れきってしまうと、プラスのエネルギーをためられません。そうすると褒めるよりもけなしてばかりになるので、人間関係も悪くなりますます疲れてしまいます。また得意先相手なので無理やりお追従のように褒めていると、残り少ないエネルギーをさらに使うから余計に疲れてしまいます。営業の人は胃に穴があくわけです。

 男が誰でも「褒め上手」になるのは口説きたい女性に対する時です。この時ばかりはプラス(かどうかは怪しいですが)エネルギーに溢れまくっていますから、褒めることなど全然苦になりません。褒めるポイントを見つければ、すかさず褒めまくってしまいます。MっちゃんK橋のように、「やりたい」オーラが出ている奴ほど女性を褒めまくるのも、要はそのエネルギーの差だったんだと考えれば納得できます。どんな女性を相手にしても褒められるそのパワーは素晴らしいものがあります。

 僕もせめて大切な相手だけはちゃんと褒められるようにしたいと思います。いや、女性を口説こうとかそういうことではなく、自分のエネルギーのバロメーターとして。ちゃんと人を褒められれば、まだエネルギーがあるということですし、褒められなくなったら「疲れている」黄信号が点灯しているわけですから。


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